こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
20代の保育士は、働き始めて1年、2年と月日がたつにつれて仕事にも慣れてきて余裕が出てきます。
その一方で、職場の嫌なところや疑問に感じることもあれこれと出てきて、「こんなはずじゃなかった!」なんて思うことも。
そうなると、「転職」という2文字が頭に浮かんでくることもあるんじゃないでしょうか。
たとえば、
- 20代で転職するなんて、早すぎない? 転職しても大丈夫なのかな?
- 20代のうちに転職しないといろんな園の経験はできないよね?
- それ以前にうちの園の待遇、ひどすぎてもう転職するしかない!
なんて思っている保育士の方は多いんですよ。
今回は、「20代保育士の転職ってどうなんだろう?」という疑問に答えながら、20代の保育士の転職を成功させるコツと知っておくべき注意点を詳しく解説します。
この記事を読めば、20代保育士として今後のキャリアをどう展開していったらいいのかが見えてきます。
あなたの場合はどう行動すべきなのか、じっくりと考えてみてくださいね。
目次
20代保育士の転職ってアリ?ナシ?
結論を言うと、20代の保育士の転職は全く問題ありません。
大いにアリです。
なぜなら、どんな年代であっても職場や仕事への不満は感じるものですし、その悩みが深刻になれば転職を考えるのが自然だからです。
また、20代の保育士であれば、数年間園に勤めて慣れてくると他の園にも興味がわいてきます。
以前の私自身がそうでした。
「キャリアの幅を広げるために転職するなら、若い20代のうちなのでは?」と思ったんですね。
私自身も20代前半で転職をしたので、これは正解だと思います。
あるいは、20代後半の保育士の場合は、今後主任などの役職につきたいと思ったときに転職を考えることがあります。
今の園で働き続けても、そんなポストにつける気配がないのであれば、今のうちに昇進の可能性がある園に転職する方が実現しやすいですよね。
さらに、結婚や出産など、ライフスタイルに変化がみられることもこの年代には多く、それが理由で転職する保育士もいます。
たとえば、結婚や出産のタイミングで退職したとしても、その後パートなどに転職すれば保育士を続けられます。
また、出産後も育休を取って園に復帰したいのであれば、今のうちにそのような体制のある園に転職しておくことも考えられます。
このように、20代の保育士が転職をするケースはいろいろで、普通にあることです。
なので、あなたなりの事情はまた違うのかもしれませんが、「20代で保育士になったばかりで転職するなんて早いのかな」とためらうことはありませんよ。
ただ、保育士として働き始めてまだ1年に満たない場合は、せめて1年間たつまでは続けた方がいいかな、と思います。
なぜなら、次に転職する時、応募先の園から、「1年さえも仕事が続かない人」と見られてしまう可能性があるからです。
ですが、2~3年勤めているのであれば、一定期間キチンと続けて働いた印象にはなりますよね。
なので、「もう転職するの?」と思われることは少ないはずです。
ただし、ブラック保育園に勤めていて、あまりにも毎日がつらい場合や心身に異常をきたしている場合は、すぐにでも転職するべきです。
ブラック保育園では、決して自分らしく働くことはできません。
心も体も疲れ果てて、最悪うつ病になってしまう保育士も多いです。
そんなことになったら、あなたの人生に大きな被害が及んでしまいます。
あなた自身の健康を守り人生を守るためにも、ブラック保育園からは一刻も早く離れてくださいね。
というわけで、20代の保育士は、今後のライフプランやキャリアプランを考え、先を見通して計画的な転職を考えられるといいですね。
20代の保育士が転職したくなる理由
では、20代の保育士が転職したくなる理由とは、どんなものがあるのでしょうか。それは、以下の6つになります。
- 給料が安い
- 残業や持ち帰り仕事が多くてプライベートで遊べない
- 人間関係が悪い
- 他の園での経験も積みたい
- いずれ結婚や出産を考えている
- 家庭と仕事の両立が難しくなった
では、詳しく一つずつ解説しますね。
給料が安い
まず、一つ目は、「仕事の大変さに比べて給料が安すぎる」といった理由です。
平成30年賃金基本構造基本統計調査によると、20~24歳の保育士の平均月給は20万円、25歳~29歳の保育士の平均月給は21万9千円といわれています。
この金額は、基本給プラス調整手当、家族手当、通勤手当などの変動しない各種手当が含まれています。(ただし、残業手当や休日出勤手当などの毎月変動する手当は除いています)
ですが、ここから税金(所得税や住民税など)や保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)を差し引くと、さらに安くなってしまいます。
たとえば、月給20万円から税金や保険料を引くと、手取りが約16万円程度になるといわれています。つまり、月給の20%は引かれてしまうということなんですね。
ただし、この月給額はあくまでも平均なので、これより安い賃金で働いている保育士の方も多くいます。
たとえば、手取り額が14万~15万円など、さらに安い状態ではたらいている保育士の方もいるんですね。
しかし、そんな安い給料に比べて、保育士の仕事はハードです。
子どもの命を預かる責任があり、毎日の保育だけでなく書類仕事や行事、保護者対応など、毎日やることに終わりはありません。
コーヒー一杯飲むの時間も取れるか取れないかの忙しさです。
そんな状態なのに、給料がこんなに安いのでは、「やってられない!」と思うのも当然ですね。
残業や持ち帰り仕事が多くてプライベートで遊べない
二つ目の理由は、「残業や持ち帰り仕事が多くてプライベートで遊べない」といったものです。
保育士の仕事は、子どもたちが降園してからもまだまだ続きます。
書類仕事や職員会議、行事のための製作、研修など子どもたちが帰ったからこそ本腰を入れてできる仕事があります。
そうなると毎日残業は当たり前ですし、残業で足りなければ仕事を家に持ち帰ってやることもあります。
それでは、常に仕事から離れられない状態です。
- 「街に出てパーっと遊びたい!」
- 「友達と夜通しおしゃべりしたい!」
- 「買い物に行きたい!」
- 「たまには旅行にも行きたい!」
などと思っても、そんな時間は取れません。
時間がいくらか取れたとしても、仕事をやり残していればそれが頭から離れず、心から楽しめませんよね。
「他の友だちは仕事とプライベートを分けて楽しんでいるのに、なんで自分だけ・・・」なんて思うと、「こんな職場にはいられない!」という気持ちになりますよね。
人間関係が悪い
三つ目の理由は、「職場の人間関係が悪い」ことです。
たとえば、園長に関して言えば、
- 「ワンマンで現場の意見を聞いてくれない」
- 「保育のアラ探しをして何かにつけてダメ出ししてくる」
などということがあります。
また、先輩保育士などの場合は、
- 「いちいち嫌味を言う」
- 「感情的に叱る」
- 「先輩保育士の失敗を押し付けられる」
- 「無視される、仲間外れにされる」
などのことがあります。
こんな状態では、とても心を穏やかにしていられませんよね。
子どもたちを前にしていても笑顔になれませんし、仕事が楽しいなんてとても思えません。
保育園に行かなきゃと思っても足取りがどうしても重くなってしまいます。
「私だけ、なんでこんな目に合わなきゃならないの!?」と思いますよね。
他の園での経験も積みたい
四つ目の理由は、「他の園でも仕事の経験を積んでみたい」と思うことです。
たとえば、大規模保育園で働いていた保育士の方であれば、
- 「子ども一人ひとりとゆったり関わってみたい」
- 「行事の練習に追われるのでなく、日常の保育を楽しみたい」
と思うことがあります。
ならば、小規模保育園に転職することで、これまでとは違う保育を経験できますよね。
その逆に、小規模保育園で働いていた保育士の場合は、
- 「毎日が乳児の生活のお世話ばかりで単調に感じる」
- 「3歳~5歳児の幼児クラスの担任をしてみたい」
- 「大きな行事も経験したい」
などという気持ちになることがあると思います。
そんなとき、今の園とは違った保育を経験することで、新しいスキルを身につけられますよね。
20代の保育士だからこそ、その若さとバイタリティで前向きな転職を考えるはずです。
いずれ結婚や出産を考えている
5つ目の理由は、「いずれ結婚して出産したとしても、保育士として働き続けたい」と思っているということです。
ですが、
- 「今の園の保育士は全員が20代で独身」
- 「先輩はみんな出産を機に辞めていく」
という状態だと不安ですよね。
産休や育休を取って園に復帰している先輩保育士が全くいないのでは、自分の場合もそうせざるを得ない可能性が高いです。
そもそも、残業や持ち帰り仕事が多く、休日出勤もあるような園だと、育児をしながら家庭と仕事の両立はかなり難しいですよね。
そう考えると、今のうちに産休や育休を取っても復帰して働き続けられそうな園に転職しておいた方がよいですよね。
たとえば、ママさん保育士が何人かいるような園であれば、家庭と仕事を両立させて働ける園であることがわかります。
そのような園であれば、自分も同じように働き続けられるかもしれませんね。
家庭と仕事の両立が難しくなった
6つ目の理由は、「家庭と仕事との両立が難しくなった」ということです。
園で働きながら結婚、出産をして育休も取って何とか園に復帰したけれど、やっぱり家庭と仕事の両立がどうしても難しくなることがあります。
独身で、自由がきいていたころは仕事も何とかやりこなせていたかもしれません。
しかし、家事や育児が加わってくると、そう簡単ではありません。
- 「早く帰りたくても残業で帰れない」
- 「子どもが熱を出して急に休まなくてならないが、同僚たちの理解がない」
など、困ったことが増えてきます。
そんな場合は、家から近い園への転職や、契約社員や派遣社員、パートなどへの転職を考えることになります。
もし、家の近くの園で働ければ、通勤時間が大幅に短縮できます。
また、契約社員や派遣社員であれば、残業がない場合もありますし、パートであれば勤務時間が短く、そして勤務日数が少なく働けます。
そんなふうに転職できれば、家庭と仕事の両立もしやすくなりますよね。
20代保育士はどの園も求めている戦力!
20代の保育士が転職したくなる理由はわかりましたが、では、20代の保育士の転職はうまくいくのでしょうか。
その答えは、「Yes」です。
実は、20代保育士を求めている園はとても多く、ほかの年代の保育士に比べてもかなり採用されやすいんです。
その理由は、
- 若いので体力がある
- 新しい園のやり方になじみやすい
- 安い給料で雇える
の3つです。
では具体的に見ていきましょう。
若いので体力がある
20代保育士が採用されやすい理由としては、「若さと体力がある」ということです。
なぜなら、保育士の仕事は、朝から夜まで子どもたちと一緒に過ごすので、体力も気力もないとやっていけませんからね。
たとえば、保育園の乳児クラスでは、泣く子をおんぶしたり抱っこしたりして、散歩の時には子どもたちを乗せた重たい散歩車を押して歩かないといけません。
また、幼児クラスでは園庭を走り回ったり、散歩車を押すことはなくてもかなり遠くの公園まで散歩に行ったりしますよね。
また、朝の掃除に始まり、給食後の掃除、帰りの掃除など雑用も目白押しです。
こうなると、やはり保育士は体力勝負なので、健康で元気に働ける体力が必要なんです。
20代保育士は、若いからこそそのような仕事をこなせる体力があるため、どの園からも必要とされているんですね。
新しい園のやり方になじみやすい
20代の保育士が転職しやすい理由としては、「若いので新しい園になじみやすい」といった理由があります。
なぜなら、園側としては採用した保育士には、できるだけ素直に園の保育や仕事のやり方を覚えて早くなじんでもらった方が都合がいいですからね。
たとえば、20代の保育士は、まだ経験が浅いため自分の保育の軸がまだ出来上がっていません。
また、社会人としてもまだ実績がないため自信がないことが多いです。
なので、保育や仕事のやり方に疑問を感じて園側に意見を言ってくることも少ないです。
素直に新しい園のやり方になじんでくれたら、指導もしやすいですよね。
安い給料で雇える
20代保育士が転職しやすい理由には、「安い給料で雇える」といったものもあります。
なぜなら、20代保育士はまだ経験が浅いため、それほど高い給料を払わなくても雇えるからです。
たとえば、同じ保育士を雇うのにも、20代の保育士であれば、月収20万円も出せば雇うことができます。
ですが、30代、40代の保育士になってくるとそうはいきません。
その年代になると、結婚して家族がいる保育士もいるので、いくらかでも高い給料を設定しなければなりません。
つまり、雇う保育士の年代が上がるにしたがって、払う給料も高くしなければならず、園はそれを避けたいんですね。
20代保育士が面接でアピールできるポイントは?
20代の保育士は転職する場合、採用されやすいのは安心ですよね。
それでは、20代の保育士が転職する時、面接でアピールすると効果的なポイントとは何なのでしょうか。
それは下の5つになります。
- 体力と元気がある
- 園の方針に早くなじんで働ける
- 保育経験があるので戦力になる
- 独身の場合は仕事に打ち込めるので、長く続けられる(3~5年程度)
- キャリアアップなどの前向きな姿勢がある
では、これより解説していきますね。
体力と元気がある
やはり、20代ならではの、「体力と元気がある」ということは、最もアピールできることでしょう。
たとえば、
『私はまだ20代ということもあり、体力には自信があります。
学生時代は運動部に所属していましたし、基本的に体を動かすことが好きです。
なので、子どもたちと一緒に遊び、身の回りの世話のために体を使うことも、あまり苦に思いません。
やはり、保育士は元気と笑顔が一番だと思います。
子どもたちや保護者の方にも安心していただけるように、元気な笑顔で接し、持ち前の体力でしっかりと仕事をしていきたいと思います』
といった感じです。
若くて元気な体力のある保育士を求めている園にはピッタリですね。
園の方針に早くなじんで働ける
また、「園の方針に早くなじんで働ける」というのもアピールポイントです。
20代での転職なので、前の園のやり方にもそれほど染まりきっていないため、「新しい園のやり方を素直に聞いて受け入れながら働ける」ということを伝えましょう。
たとえば、
『前の園では行事が多く、「保護者に見せるためには日常の保育を削ってでも練習時間を確保する」というやり方でした。
確かに保護者の期待に沿えるようなものを作り上げることも必要だとは思います。
ですが、私は貴園のような自然を素材にした自由遊びに力を入れている保育方針にもとても興味があります。
ぜひ貴園の保育方針のもとに、多様な経験を積ませていただき、保育のスキルを伸ばしたいと思っております』
といったような形ですね。
保育経験があるので戦力になる
20代の保育士は、まだ若いですが数年の保育経験があるので、保育士資格を持っている未経験者よりは、ずっと戦力になります。
忙しい保育現場では、少しでも動ける保育士が求められているため、経験年数が少なくてもゼロよりはずっとよいので、立派なアピール材料になるんです。
たとえば、
『私は前の園では2年間、乳児と幼児の両方の担任を経験してきました。
それぞれのクラスの特徴によって、保育がこんなにも変わるのだということを学びました。
まだ経験年数としては短いですが、乳児と幼児の両方のクラス運営に携わってきたので、貴園でどちらの担任になってもすぐに対応できると思います』
といった具合です。
独身の場合は仕事に打ち込めるので、長く続けられる
20代の保育士であれば、まだ独身の方も多いでしょう。
そうであれば、時間も体も自由が利くので、仕事に打ち込みやすく長く続けやすいです。
そのようなアピールがあれば、数年続けて働いてもらえることが予測できるので、園としても安心して雇えますね。
たとえば、
『私が貴園でお世話になることができましたら、しばらくの間は仕事に集中して保育の力を身につけていきたいと思っています。
今のところ、結婚などの予定はありませんので、まずは職場や仕事に慣れることを大事にしながらできるだけ早く一人前に動けるように頑張りたいと思います』
のように話せば、腰を据えて働こうとしていることが伝わりますね。
キャリアアップなど前向きな姿勢がある
若さをバネにして、「もっとキャリアアップしたい」「違う園でチャレンジしてみたい」という上昇志向をアピールすると、好感度も上がり効果的なアピールになります。
転職の理由自体も、前の職場の不満を言うのではなく、今後の仕事に対する前向きな姿勢を強調した方がいいですよ。
たとえば、
『前の園では0歳児と1歳児の担任をしましたが、幼児クラスの経験ができませんでした。
ですが、私は20代のうちに幼児クラスを持ち、保育士として経験の幅を広げ勉強したいと思いました。
貴園では、幼児クラスでリトミックを取り入れているとお聞きして、それにも大変興味を持っております。
ピアノを弾くことも得意なので、貴園のリトミックに活かしていければ、と思っております』
といった感じですね。
応募先の園への前向きな姿勢が伝わると思います。
20代保育士が転職活動する時の6つの注意点
それでは、20代の保育士が転職活動をする時に注意すべきことは何でしょうか。
それは、以下の6つです。
- 月給ではなく年収で比較すること
- 結婚、出産が近いことをにおわせると敬遠される
- 労働条件や人間関係の不満が転職の理由だとは言わない
- 健康上の不安があることは言わない
- 勤続年数1年以内の転職を繰り返さない
- ブラック保育園を避けるため、求人をより深くチェックする
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
月給ではなく年収で比較すること
求人票には「月給」として毎月もらえる給与額が載っていますね。
ですが、月給だけ見るのではなく、年収がいくらになるかを計算して求人票を比較してください。
年収というのは、「月給×12か月分」と「1年分のボーナス」を足したものです。
月給は安い園であっても、ボーナスを含めて計算すると、月給の高い園よりも年収が多くなる場合があります。
なので、きちんと年収がいくらになるのかを計算して比較するようにしてくださいね。
結婚、出産が近いことをにおわせると敬遠される
面接のときに、「結婚や出産を近々考えている」ということを話すと、雇われにくくなるので注意が必要です。
園側は戦力になる保育士を探しているので、採用した保育士がすぐに結婚して出産するのでは困ります。
なぜなら、そのようなライフイベントが控えているとなると、「仕事に全力投球してもらえないのでは?」「出産などですぐに辞めてしまうのでは?」と思うからです。
なので、結婚や出産を考えている場合でも、質問されたときには、「今のところ具体的な話はありません」としておきましょう。
もちろん、採用されたら、新しい園になじむまで、しばらくの間は仕事に集中するべきですね。
結婚や出産は、ある程度仕事の実績を作り、園長や先輩保育士や同僚との信頼関係を築いてからの方がよいです。
それは園のためというよりも、その方が職場の理解を得やすく、あなたの立場を守れるので、かえって都合がいいはずですよ。
労働環境や人間関係の不満があって退職したとは言わない
「なぜ、前の園を辞めたのですか?」という質問に、「労働環境や人間関係の不満があって辞めた」という答えはNGです。
たとえば、
- 「毎日残業が多くてプライベートに時間が全然ない」
- 「先輩保育士と合わなくて、ギスギスした関係が耐えられなくて」
などの理由ですね。
もし、あなたに非がなくて本当のことだとしても、それを聞いた新しい園の面接官はいい印象は持ちません。
「まだ若くてそれほど経験もないのに、不満は一人前に言うんだな」なんて思われてしまいます。
また、
- 「うちの園でも気に入らないことがあるとすぐに辞めてしまうのでは?」
- 「こらえ性のない人なのでは?」
と思われてしまうんですね。
なので、労働環境や人間関係での不満が原因で転職しようとしていることは、言わないようにしましょう。
その代わりに、何らかのポジティブな理由を言うようにします。
たとえば、「20代のうちに違う園の保育や行事を経験し、自分のスキルを伸ばしたいと思ったからです」などと言うとよいです。
前の園への恨み言をあれこれという人よりも、「これから自分をどう磨いていくのか」「園にどう貢献できるのか」といった前向きな話ができる人の方が魅力的ですからね。
健康上の不安があることは言わない
面接の場で、健康上の不安があることは言わない方がよいです。
なぜなら、園側は元気に勤め続けられる人を求めていて、体力面に不安がある人を雇いたくはないからです。
20代の若い保育士を雇うのであれば、なおさらその若さや元気さを求めているはずです。
それなのに、しょっちゅう体調を崩して休まれては、同僚も子どもたちも困りますよね。
たとえば、「風邪をひきやすい」「頭痛持ち」「腰痛持ち」などがあったとしても、自分からは触れないようにしましょう。
何か聞かれたときには、「一度だけ腰を痛めたことがありましたが、現在は問題なく働けます」といった程度に答え、仕事には支障がないことを強調しておきましょう。
勤続年数1年以内の転職を繰り返さない
20代の保育士が短期間での転職を繰り返していると、転職では不利な立場になってしまいます。
特に、1年たたない年度途中での転職を繰り返すことは避けましょう。
なぜなら、そのような形での転職は、あなた自身に問題があるように思われてしまうからです。
たまたま、勤め先がブラック保育園だったため、やむを得ず短期間で辞めることになったのかもしれないです。
ですが、それが何度も続くとなると、「もしかして保育士側にも何か問題があったのでは?」と思われてしまうんですね。
なので、短期間の転職を繰り返さないようにするために、しっかりと園選びをしてブラック保育園に当たらないようにしなければなりませんね。
ブラック保育園を避けるため、求人票をより厳密に深くチェック
そういうわけで、ブラック保育園に当たらないようにするためにも、求人票はより深くチェックする必要があります。
まずは、いつも求人を出している園には要注意です。
転職活動で求人票をチェックしていると、「あれ?この園また募集しているな」といった感じでよく見かける園が出てきます。
そのような保育園は、労働条件が悪いために、人の出入りが多かったりいつも人手不足だったりする可能性が高いです。
そのような園に行ってしまったら、また短期間で転職することになってしまいます。
また、給与額が妙に高いのも要注意です。
その中には「みなし残業手当」と言って、前もって残業代が含まれている場合もありますし、休日手当が含まれている場合もあるんです。
そういった手当類の額が大きくて、基本給がとても安い場合だと、ボーナスに影響します。
ボーナスは、「基本給×〇か月分」で計算されますからね。
あるいは、労働環境の悪さを月給の高さでごまかして、保育士を雇おうとしているのかもしれません。
月給が高い求人はとても魅力的ですが、極端に高いものは注意してくださいね。
さらに、求人票に載っている情報が他と比べて極端に少ないものには注意してください。
具体的には、
- 月給の内訳(基本給や諸手当)
- 残業手当の付き方
- 就業時間(シフト)
- 福利厚生の種類
など、あなたが求人を選ぶ上で知りたいことが、きちんと載っていない求人のことです。
提示されている情報が少ないと、本気で人を雇おうとしているのか、その姿勢に疑問を感じますよね。
一方、求人票にはかなりこと細かく情報を載せている園もあり、そうするとその園で働く時のイメージがわきやすいです。
もちろん、求人票の情報量が多いか少ないかで園の良し悪しを決めつけることはできません。
ただ、転職する側としては、できるだけ詳しい求人情報がほしいのは確かですよね。
なので、求人票だけではわからない情報があれば、自分からの積極的な問い合わせが必要になるでしょう。
以上、20代の保育士が転職活動する時には6つの注意点がありましたが、自分の力だけではなかなかカバーしきれない内容もありますね。
たとえば、「ブラック保育園をしっかりと見極めたい」と思っても、実際にどこでどう判断するのかは難しいです。
そういう場合には、保育士転職サイトを使って、コンサルタントに相談しながら転職活動を進めるのもいいですね。
保育士の転職に関するプロの知識とノウハウがあるので、20代の保育士の方が転職活動をしっかりサポートしてくれて安心ですよ。
20代保育士が転職で成功するコツとは?
では、最後に20代の保育士が転職で成功するためのコツをお伝えします。
それは、以下の2点になります。
- 希望の条件をきちんと洗い出しておく
- 保育士転職サイトを活用する
では、具体的にお伝えしますね。
希望の条件をきちんと洗い出しておく
まずは、あなたが転職する上での希望の条件を洗い出し書きとめておきましょう。
これは、転職活動を進めていく中で、本来の目的から大きくずれた転職になってしまうことを防ぐためです。
たとえば、本来は、「しっかりと休みが取れる園に行きたい」と思って転職活動し始めたとします。
でも、お給料の良い園を見つけたときに、「休みは増えないけど、お給料が上がるならいいか」と、考えを変えてしまうことがあります。
すると、実際に働きだしたときに、やっぱり休みがなかなか取れない状況になります。
それでは、あなたの困った状況は転職前と全く変わらないことになってしまいますよね。
そのため、また園に不満を持つことになり、転職を繰り返すことになってしまいます。
それを避けるためにも、あなたにとって転職して叶えたいことは何なのか、優先順位の高い順から書き出しておくことをおすすめします。
保育士転職サイトを活用する
もう一つのコツとして、自分一人で転職活動するのではなく、保育士転職サイトを使うことをおすすめします。
なぜなら、失敗しない転職には求人情報をより正確に、より多く得たいですが、自分一人ではどうしても限界があるからです。
毎日忙しく仕事を強いながらも求人を読み込んで、園見学もして、というのでは本当に大変です。
失敗しないためにより深く正確な情報を集めようとしても、そんな情報をどうやって手に入れたらいいのかわからないですよね。
ですが、保育士転職サイトを活用することで、そんな心配がなくなります。
保育士転職サイトにはたくさんの保育士の転職をサポートしてきた実績があり、ノウハウもあります。
あなた一人では調べられない園情報をあなたの代わりに調べてくれるなど、それ以外にもあなたの転職が成功するまで、丁寧にサポートしてくれるんです。
どんな職場に行くかによって、あなたのキャリアは大きく変わります。
自分一人で抱え込まず、何でも相談できるところがあると、失敗なく転職できるはずですよ。
まとめ
20代の保育士の転職は、どちらかというと積極的に考えるべきです。
今の園に不満があればもちろんですが、そうでない場合も、今の園で保育士としてキャリアアップできるのかどうかを考えてみてくださいね。
保育園は世の中には本当にたくさんあり、園によって方針も保育も、人間関係も全く違います。
今の園がすべてではなく、視野を広げればたくさんの可能性があることを知っておいてくださいね。
あなたが、よりあなたらしく力を発揮し、経験を積んでいける園はあるはずですよ。
特に、保育士不足で困っている園は多く、20代の保育士は園を選べる有利な立場にあります。
20代の保育士ならではの武器を使えるうちに、労働条件の良い園や、スキルアップできる園への転職にチャレンジしてみてくださいね。