こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
50代保育士には、現在いろいろな状況の方がいますよね。
- これまでずっと保育士として働き続けてきた方
- 子育てなど家庭の事情で保育士を辞めて、その後のブランクが長い方
- 保育士資格は持っているけど、保育士は未経験な方
などです。
このような50代保育士の方も、それぞれの理由によって、転職や復職を考えることがあります。
- 「自分のキャリアを何らかの形で発展させたい」
- 「保育士として働いて、もう一度やりがいを感じたい」
- 「何かしらの収入を得たい」
など、思いはさまざまですが、これからの人生をよりよく豊かに生きたいと思えばこそ考えることですよね。
この記事では、そんな50代保育士方に向けて、「50代保育士の転職、復職について」「求人選びのコツと注意点」について解説します。
50代保育士であっても、まだまだ活躍できる場はあります。
情報収集をしっかり行いながら、転職や復職の目的を叶えられる職場を選びましょうね。
目次
50代保育士の転職、復職は十分に可能!
まず、肝心なのが、「50代保育士の転職や復職は可能なのか?」ということですよね。
それは、大丈夫です! 50代保育士の需要はあります。
なぜなら、保育園業界はの人手不足は深刻で、ほかの職種と比べても求人が多いため転職や復職をしやすいんです。
たとえば、保育士転職サイトで求人を見てみると、「正社員」の求人を中心に、「派遣社員」「契約社員」「パート」などの非常勤でも、募集がたくさんあります。
つまり、保育園ではさまざまな働き方の保育士がいて、園の需要と保育士の希望が合えば、50代保育士でも働けるチャンスはあるということなんです。
ただ、一口に50代保育士と言っても、経歴はさまざまですよね。
これまで、どのような保育士経験を積んできたかによって、選ぶべき求人が変わってきます。
たとえば、これまで雇用形態を変えながらもずっと働き続けてきた50代保育士の方であれば、主任、園長候補など管理職への転職も可能性があります。
ですが、50代のブランク保育士や未経験保育士の方が正社員になりたいと思っても、それはかなり難しいです。
やはり園としては、正社員には即戦力として担任業務ができる保育士を採用したいと思っているからです。
50代のブランク保育士や未経験保育士の方が即戦力を期待されても、やや荷が重いですよね。
一方、保育園では、保育補助やフリーとして活躍する人材も求めており、求人数はとても多いんです。
この仕事内容であれば、50代のブランク保育士や未経験保育士の方も無理なくできるはずです。
具体的には、派遣やパートとして働く保育士がその仕事に当たっています。
たとえば、「正社員保育士のフォロー」「掃除などの雑用」「早番や遅番の子どもを見る」などの仕事です。
こういった業務であれば、クラス担任とは違い、それほど責任が重くない立場で働けます。
つまり、50代保育士でブランクのある方や未経験の方にも負担が少なく、復職のスタートとしてピッタリな働き方なんです。
園の求めている人材と自分の経歴がマッチしていれば、採用もされやすいです。
つまり、これまでの保育士歴によって、選ぶべき求人が自然に決まってくると言ってもいいかもしれませんね。
50代保育士の強みは、「長年の経験」と「時間の融通が利くこと」
では、改めて50代保育士の方が持つ強みを考えてみましょう。
まず、ずっと現役で働き続けている方の場合は、保育士として積み上げてきた長年の経験が最大の強みです。
もちろん、結婚や出産などのライフステージによっては一時的なブランクがあったかもしれませんし、正社員保育士からパート保育士へと、雇用形態を変えることがあったかもしれません。
それでも、保育現場で働き続けた経験は非常に貴重なものです。
保育スキルはもちろん、保護者対応能力も職場の人間関係づくりも、さまざまな困難を乗り越えて培われた強みになります。
それらを活かせれば、どこの園に行っても即戦力として貢献できますし、若い保育士を育てる役割も期待されます。
さらに、主任や園長職にキャリアアップして園の運営にチャレンジすることもできるでしょう。
一方、ブランクのある方や未経験の方で、子育て経験がある50代保育士であれば、その経験が強みになります。
わが子が小さかった時のことを思い出しながら、子どもに接することができます。
子育て経験のない若い保育士よりも、余裕を持って対応することができますね。
園によっては、「非常勤は保護者対応をしない」と決めている場合がありますが、それでも、保護者にとって50代保育士が園にいるというのは心強いはずです。
乳児期や幼児期だけでなく、もっと先の子育ても経験している50代保育士がわが子を見守ってくれているのですから、保護者はとても安心できます。
さらに、時間の融通がつきやすいことも50代保育士の強みです。
そのぐらいの年代になると、わが子はすでに大学生や社会人で、もう手はかかりません。
働く側としても家庭と仕事の両立がしやすく、雇用する園側としても家庭の都合で急に休まれることが少ないので助かりますよね。
そしてなにより、50代のブランク保育士や未経験保育士の方には、
- 「昔あきらめてしまった保育士になる夢を叶えたい!」
- 「これからの人生の新しいやりがいがほしい!」
- 「今からでも資格を活かして社会に貢献したい!」
などといったモチベーションがあります。
そして、ブランクと未経験からくる謙虚な姿勢があるので園側としても使いやすいんです。
このように、50代保育士には仕事や人生のイベントなど、さまざまなことを乗り越えてきた経験があるからこその強みがあります。
ですから、「50代なんかじゃ、使ってもらえないのでは?」などと、転職や復職をためらう必要はないんですよ。
50代保育士が転職、復職する理由とは?
それでは、50代保育士はなぜ転職や復職をしたいと思うのでしょうか。
まず、現役の50代保育士の場合では、
- 主任や園長にキャリアアップしたい
- 人間関係がつらい
- 体力が持たなくなってきた
- 収入を上げたい
といった4つの理由が主になります。
まずは、50代の現役保育士の方が転職したくなる理由を解説しますね。
主任や園長にキャリアアップしたい
50代の現役保育士であれば、長年の勤務経験により、保育園のことは熟知しています。
そうすると、次は自分が管理職の立場になって園を動かしてみたいと思いますよね。
本当は、現場のクラス担任として転職したい方の場合でも、50代という年齢ではなかなか採用が決まらないこともあります。
かえって、現場を卒業して主任や園長として新しいキャリアにチャレンジする方が転職しやすいのが50代保育士といえます。
人間関係がつらい
人間関係の悩みは、どれだけ経験を積んでいても、自分の力ではどうにもならないことが多いです。
悩みの対象は同僚や園長などさまざまです。
もちろん、自分なりに相手への接し方や対応を工夫してみたり、気の持ちようを変えてみたりなど努力されたことと思います。
それでも状況は変わらず、どうしても相手に共感できなかったり、相手から理不尽な対応をされたりすることが続けば、誰でも精神的にまいってしまいます。
ほかにも、自分と年の近い保育士が辞めてしまい、職場で話せる相手がいなくなってしまったという場合もありますよね。
同僚が20代や30代の若い保育士ばかりになってしまうと、「話が合わない」「職場で浮いている気がする」など、居心地の悪さを感じる方もいます。
体力が持たなくなってきた
50代ともなってくると、誰でも、「体力が持たなくなってきたかも…」と感じる場面があると思います。
特に、ずっと保育士として働き続けてきた方であれば、仕事中に体力の衰えを感じることは多いかもしれませんね。
たとえば、子どもたちと走り回るとすぐ息切れしたり、おんぶや抱っこで腰がすぐ痛くなったり、行事で動き回るとヘトヘトになってしまったりします。
そうなってくると、「今の園でこれ以上勤め続けるのは、体力的に難しいかも」と不安に思ってきますよね。
そのため、「もう少し短時間で働いた方が楽かも」「乳児だけの小規模園の方がいいかな」と転職を考えるようになるんですね。
収入を上げたい
これだけ長い間保育士として働いてきたのに、「なかなか収入が上がらない」という場合があります。
保育士という仕事は大変な激務であり、責任の重い仕事であることに比べて給料が安いです。
それでも、やりがいを頼りに続けてきたけれど、「この給料では、キャリアや責任に見合わない!」と思う方は多いです。
それなら、「派遣やパートとして働いた方が、もっと気楽に働けるかも」とか、「主任や園長職に転職した方が給料アップが望めるのでは?」と思うのも不思議はないです。
実際に、そうやって収入と仕事のギャップをうめることで、納得して働けることはあるはずです。
一方、50代の保育士でブランクがある方や未経験の方の場合だと、復職したい理由は以下のようなものが多いです。
- 保育士資格を活かして働きたい
- 新たなやりがいを見つけたい
- 社会の役に立ちたい
- 収入を得たい
50代保育士でブランクのある方や未経験の方が、「何の仕事で復職しようか?」と考えるとき、やはり、「昔取った保育士資格を活かせたら…」と思うでしょう。
専門学校や大学に通って、または独学などでせっかく取った保育士資格を、使わないままでいるのは確かにもったいないです。
あなた自身も、「子ども」や「保育」にいくらか興味があったからこそ取った資格だと思います。
そして、保育士不足が叫ばれている今なら、「50代の自分でも保育園で働けるのでは?」と思いますよね。
また、再び保育士として働くことによって、「新たなやりがいを感じたい」とも思う方は多いです。
50代保育士は、家庭生活がすっかり落ち着いて縛られることが少なくなり、自分の自由な時間が増えてきます。
その時間を活かして保育士として働けば、毎日ほどよい緊張感がありますし、子どもたちと触れ合って元気をもらうことで、心のハリが出てきます。
子どもたちの笑顔を見ることで、やりがいを強く感じられるはずです。
さらに、保育士資格を活かして働くことで、「社会の役に立っている」といった感覚も味わえます。
自分の働きが、少しでも子どもを預けている保護者のために、また待機児童解消のために役立っていると思えば、それはとてもうれしいことですよね。
他にも、50代のブランク保育士や未経験保育士の復職の理由としては、ストレートに、「何らかの収入を得たい」ということもあるでしょう。
50代という年代には、「子どもの学費」という負担が重くのしかかり、さらに親の介護費用や自分の老後のことも考えると、お金はいくらあっても足りないですからね。
以上のように、50代の保育士の方は今後の自分のキャリア形成や家庭の事情、自己実現のために転職や復職を考えます。
50代保育士の転職や復職への不安とは?
50代保育士が転職や復職をする時に思う不安とはどんなものなのでしょうか。
それは、
- 職場の人間関係
- 園の保育方針になじめるか
- 体力が持つか
- 仕事をこなしていけるのか
などだと思います。
まず、「人間関係」については、誰でも不安に感じるものです。
たとえば、同僚や園長や保護者など、その園にどんな人がいるのかによって、働きやすさは全く違ってきます。
みんなが50代のあなたを受け入れてくれればいいですが、中には年下の保育士なのにあなたにダメ出しをしたり嫌みを言ったり、悪意をぶつけてくるような人がいます。
そんな人ににらまれてしまって人間関係がうまくいかないと、毎日の精神的な負担は相当大きいです。
そのような職場には誰だって行きたくないですよね。
だからこそ、「人間関係の良い園かどうか」というのは、ぜひ知りたい情報です。
また、「園の保育方針になじめるか」ということも心配ですよね。
たとえば、経験がある現役の50代保育士の場合は、これまでの経験が邪魔をして新しい園の保育方針を受け入れられないことがあります。
そうすると、毎日疑問を感じモヤモヤしながら働くことになってしまいます。
そんな状態はつらいはずです。
一方、50代のブランク保育士の方や未経験保育士の方の場合は、経験が少ない、あるいは全くない分、比較的すんなりと保育方針を受け入れられ慣れやすいかと思います。
逆に、「体力が持つかどうか」といった不安は、50代のブランク&未経験保育士の方が強く抱きやすいです。
これまで、保育園現場から長く離れていたのですから、体力が持つかどうか心配に思うのも当然です。
経験のある現役の50代保育士も、体力の衰えは感じるでしょうが、働き続けている状態なので、それほど気にならないかもしれませんね。
ただ、今よりも働く日数や時間を増やしたり、早朝や夜の時間帯の勤務に転職したりなどの場合は、生活リズムが変わるため、体力的なことが心配になると思います。
さらに、新しい職場では初めての仕事も多く、覚えることがたくさんあるため、「仕事をこなしていけるのか」が不安になると思います。
保育園はただでさえ忙しく、保育士は先を考えてテキパキ動くのが当たり前です。
ですが、50代ともなってくると覚えるのに時間がかかったり、動きがどうしても遅くなったりすることが予想されます。
そう考えると、「新しい園での仕事についていけるかな」と心配になりますよね。
50代保育士におすすめの施設や働き方は?
50代保育士におすすめの施設や働き方は幅が広いです。
それは、
- 新規オープン園の主任職や園長職
- 小規模保育園、企業内保育所
- 派遣やパートなどの短時間勤務
- 早番、遅番の保育
- お昼寝の見守り保育
- 講演会やイベントの託児
- ベビーシッター
- 保育ママ
- 学童保育の指導員
などです。
新規オープン園の主任職や園長職
まず、長年の経験がある現役50代保育士の方におすすめなのは、主任や園長などの管理職です。
実は、正社員のクラス担任の求人はほとんど20代や30代の若い保育士向けなので、いくら経験があるといっても、50代保育士の方は採用されにくいんです。
やっぱり、園としては、20代や30代の若い保育士に、クラス担任としてバリバリと働いてもらいたいんですよね。
それなら、正社員のクラス担任として転職しようとするよりも、経験を活かして主任や園長などの管理職に転職した方が受け入れられやすいです。
また、そのような主任や園長を募集しているのは、新規オープンの園であることが多いです。
クラス担任をする若い保育士だけでなく、園の運営をする側の主任や園長も新しく雇うことがあるため、募集されている場合があります。
小規模保育園、企業内保育所
小規模保育所や企業内保育所という施設をご存知ですか?
どちらの施設も子どもの人数が少なく、ゆったりとした保育ができることが特徴です。
預かる子どもの年齢は0歳児~2歳児までの乳児であることが多く、仕事は食事や着替えの介助やおむつ交換、散歩、遊び、清掃といったことが中心です。
3歳児~5歳児の幼児に比べて動きが少なく、複雑な対応を求められることはありません。
行事が少ないので、残業もあまりないことから、心身への負担が比較的少なく働けます。
「一人ひとりの子どもとじっくり関わりたい」「体や心の負担を減らして働きたい」という50代保育士の方であれば、どなたでも働きやすい施設ですよ。
派遣やパートなどの短時間勤務
派遣保育士やパート保育士といった働き方は、50代保育士の方には勤めやすくおすすめです。
なぜなら、あなたの都合がよい時間帯を選んで働いたり、1週間のうち数日だけ働いたりなど、フルタイムに比べて勤務時間を短くして働けるからです。
たとえば、「朝の早番の時間」とか「午前中(午後)のみ」「週に3日」など、それは園の求人内容にもよりますが、このような短時間勤務ができます。
また、短時間勤務の保育士は、正社員のよう責任を負うことがありません。
クラス担任ではなく、保育補助に当たったり、掃除や環境整備などの雑務を行ったりすることが多いです。
具体的な業務内容は園に確認する必要がありますが、正社員に比べてプレッシャーがなく働けることがほとんどでしょう。
なので、50代保育士の方が心配する、「体力が持つのか」「仕事がこなせるのか」といったことも、気にすることなく働けます。
早番、遅番の保育
早番や遅番の保育を担当するのもおすすめです。
なぜなら、早番や遅番の時間帯は、どの家庭でも食事や家事の時間帯であり、応募してくる人が少ないです。
そのため、あなたが応募すれば採用されやすいはずです。
具体的には、「早番は7:00~9:00くらいまで」「遅番は16:00~19:00くらいまで」といった短時間勤務です。
その時間帯は、どの園でも異年齢児を合同で保育しますが、子どもの人数はそう多くはありません。
それに保育時間は2~3時間程度で短いです。
その時間をケガなく安全に遊ばせて見守ればよいので、難しいスキルは必要ありません。
なので、時間帯の都合がつけやすい50代保育士にはちょうど良く、ブランクがあり未経験の50代保育士の方でも働きやすいんです。
お昼寝の見守り保育
お昼寝の子どもたちを見守る保育士として働くのもおすすめです。
保育園にはお昼寝の時間がありますが、園によっては、お昼寝の時間帯だけ子どもを見守る短時間勤務の保育士を募集している場合があります。
具体的には、12:00~15:00くらいまでの時間帯のお昼寝の見守りをします。
その間、クラス担任の保育士は休憩をとったり、日誌や連絡帳を書いたり、会議に参加したりします。
そうやって仕事を分担することで効率よく園の業務を進めていけるんですね。
子どもはお昼寝をしているので、保育といっても何か特別なことをするわけではありません。
もちろん、子ども一人ひとりの呼吸の状態を確認したり、他にも異変がないかどうかを注意深く見守ったりすることは必要です。
しかし、それさえできれば体力を使うこともないので、比較的楽にできる仕事ですね。
保育ママ
保育ママは、「家庭的保育」とか「家庭福祉員」などと呼ばれ、自治体の認定や保護者との契約をもとに保育します。
自治体から保育ママとして認定されたら、あなたの自宅で保育が必要なお子さんを預かります。
保育ママ一人に対して2~3人の子どもを預かることができ、時間帯は原則1日8時間となっています。
詳しい業務内容や条件などは、各自治体によって違うので確認してくださいね。
保育ママは、自宅で子どもを預かれるので、自分の慣れた環境で保育でき、通勤時間もかかりません。
また、自宅近くの公園やひろば館に行ったり庭で遊ばせたりなど、好きなように保育ができます。
ただし、保育ママは一人で保育するので、代わりがききません。
毎日子どもを預かれる体力と、子どもの安全を第一に考える責任感が必要です。
講演会やイベントの託児
「講演会やイベントなどの託児をする保育士として働く」ということもおすすめです。
一時的な託児なので、保育する子どもはその時々で変わります。
時間は、2~3時間程度のイベントが終わるまでの間なので、それほど長く保育することはありません。
食事などの介助はなく、安全に遊んで過ごせばよいので、気持ちも体も楽に働けます。
ただ、保育園とは違う環境での保育になると、ちょっと違和感を覚える方もいるかと思いますが、「子どもを預かることで保護者の役に立てる」という意味では有意義です。
保育園以外に視野を広げて、求人を探してみるのもよいと思いますよ。
ベビーシッター
ベビーシッターは依頼主の家に行き、そこの家のお子さんの面倒を見る仕事です。
ほぼマンツーマンで保育できるので、ゆったりと子どものペースに合わせて保育できます。
子どもの年齢は、就学前の乳児や幼児だけでなく、小学生くらいも対象になることがあります。
保育する時間帯は依頼主の希望によって、短かったり丸1日だったり、朝や夜だったりといろいろです。
また、依頼内容によっては、保育に加えて簡単な家事や子どもの宿題を見るように頼まれることがあります。
なので、依頼主の保護者の要望に合わせて、臨機応変に対応できる力が必要です。
ベビーシッターの場合、ひとりで保育するので自由にできる反面、だれにも頼れないのでしっかり責任感を持って、子どもの安全を第一に保育する心構えが必要です。
学童保育の指導員
学童保育の指導員という働き方もあります。
学童保育では、放課後や夏休みなどの長期の休みの間、保護者に代わって子どもたちを預かります。
勤務時間は施設によって変わりますが、比較的朝がゆっくりで、9:00~19:00までの間のシフト制で8時間勤務の場合が多いです。
仕事内容としては、宿題の面倒を見たり、遊びを提供したり、おやつを食べさせたりします。
施設によって子どもの人数は違いますが、中には100人近くの小学生を預かる学童保育もあります。
預かる子どもは、小学生なので生活習慣は自立しており、乳児や幼児ほど手はかかりません。
ですが、言うことを聞かなかったり、暴言を吐いたり、友達とトラブルを起こしたりするような子どもがいると、保育園とはまた違った対応の難しさがあります。
以上、50代保育士の方に向いていると思われる働き方や施設を挙げてみました。
これまで、やったことのない働き方や施設などがあったかもしれませんが、あなたが無理なく働けることが何より大切です。
あなたの希望の条件に合わせて、色々な可能性を考えて選んでみてはいかがでしょうか。
50代保育士が求人を選ぶときの3つのコツと注意点
それでは、50代保育士の方が求人を選ぶときに、何に注意するべきかをお伝えしますね。
それは、
- 募集要項に「50代歓迎」と書かれている求人を選ぶ
- 自分の目的にあった求人を選ぶ
- 自分ができる働き方から始める
といった3つになります。
50代保育士を歓迎している求人を選ぶ
まず、求人票を見た時に、「経験者優遇」「園長・主任候補募集」「40代、50代の方も活躍しています」などと書かれているものに注目しておきましょう。
下の求人票はその一例です。↓
そういったことが全く書かれていない求人よりは、50代の保育士を採用する意欲が高いことがわかります。
50代保育士を歓迎する施設に応募する方が採用の確率も高まるはす。
始めは、そういった求人を中心にチェックしてみるとよいでしょう。
逆に、50代保育士を歓迎しているかどうか、はっきり書いていない求人についてもすぐにあきらめるのではなく、保育士転職サイトを通して問い合わせてみるとよいですよ。
園がどういった人材を求めているのか、また、あなたがその園に合っているかどうかを一緒に判断してくれますよ。
自分の目的にあった求人を選ぶ
あなたが転職や復職をして叶えたい目的をはっきりさせ、その目的に合った求人を選びましょう。
たとえば、これからも第一線でバリバリ働きたいのであれば、キャリアを活かして主任職や園長職に応募するのが望ましいです。
また、正社員は難しいですが、長い時間働いて稼ぎたいのであれば、「フルタイムの派遣やパート」という方法もあります。
あるいは、子ども一人ひとりにゆったり関わりたいのであれば、小規模保育所や企業内保育所の求人を探しましょう。
家庭の都合で働ける時間に制限がある場合は、派遣やパートの雇用形態で短時間勤務をした方が働きやすいです。
50代という年齢を考えると、20代や30代の保育士のように、たくさんの希望の条件を満たすことは難しいかもしれません。
ですが、目的を一つに絞ってそれだけはクリアできるように求人を選べば、意外に選択肢はあるのではないでしょうか。
自分ができる働き方から始める
特に、ブランクまたは、未経験の50代保育士の方は、「これなら自分にもできる」と思う働き方から始めるようにしましょう。
なぜなら、現役で働き続けてきた保育士の方に比べて、保育はもちろん働くこと自体に慣れていないので、始めはかなり緊張するからです。
また、環境や人間関係にも戸惑うことが多く、疲れがたまりやすいです。
なので、あまり張り切りすぎず、欲張らず、「短時間から始めてみる」「できるだけ通勤時間が短い園にする」など、ゆっくりスタートできるような働き方から始めましょう。
保育士転職サイトを活用しよう
50代の保育士の方が転職や復職を成功させるためには、保育士転職サイトを使うことをおすすめします。
保育園の求人はとてもたくさんあるのですが、その中からどれが自分に一番合っているのか選びだすのは、とても時間がかかり大変です。
そして、「本当に50代保育士を求めているのか?」「具体的な仕事内容は?」といった詳しい園情報を自分一人で調べようとしても、それはなかなか難しいですよね。
そんなときに活用できるのが、保育士転職サイトなんです。
保育士転職サイトに登録すると、あなた専任のキャリアコンサルタントがついてくれ、転職活動のすべてを丁寧にサポートしてくれるんです。
たとえば、求人の選び方を教えてくれたり、あなたの希望に合った求人を紹介してくれたり、詳しい園の内部情報を調べてくれたりします。
面接や雇用条件の調整なども、園との間に入って行ってくれるので安心です。
小さなことでも、わからないことや困ったことがあれば、キャリアコンサルタントに相談できるので、自分一人で転職活動をすすめるよりは、ずっと心強く安心ですよ。
まとめ
50代でも働けるチャンスがたくさんあるのが保育士という職種です。
保育士として長年働いてきた方も、ブランクがある方、未経験の方もそれぞれに合った働き方を選べば、保育士資格を活かして自己実現ができますよ。
もちろん、20代や30代の若い保育士と同じようには働けないこともありますが、これまでの人生経験から得たものは何にも代えがたい強みです。
自信を持って、ですが謙虚さも忘れずにコツコツと努力することで、今から新たなスキルを積み上げることも可能です。
転職活動の際は、求人選びのコツと注意点を押さえることを忘れずに、そして保育士転職サイトを使って仕事探しをすることがポイントです。
ぜひ、50代保育士の力を求めている園で活躍し、子どもたちを笑顔にしてあげてくださいね。