こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
保育士の方は、子どもの命を預かり神経を張りつめて、心身共にハードな毎日を送っていると思います。
それなのに、「お給料が安すぎる!」と悩んでいる保育士の方は多いです。
あなたもお給料が安いことで、
- 趣味や余暇にお金を使えない
- 一人暮らしができない
- 貯金ができず、将来が不安
- 自分の仕事ぶりを評価してもらえていない
なんていう不満をかかえていませんか?
この記事では、保育士のお給料について解説しつつ、「お給料が安い!」という悩みを解決する方法をお伝えしますよ。
お給料をアップさせ、仕事もプライベートも充実した生活を手に入れるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
保育士の給料は他の職種に比べてやっぱり安い
一般的に、「保育士のお給料は安い」と言うのはよく聞かれますよね。本当かどうか、他の職種のお給料と比べてみました。
下記の表は、厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」の資料から、保育士を含めた5つの職種(女性)の給料を抜き出したものです。
それぞれの年代で給料がどのくらいなのかを比べてみました。
(単位:円)
看護師 | 幼稚園教諭 | 保育士 | 福祉施設介護員 | 調理師 | |
20~24歳 | 25万 7千 | 19万 9千 | 19万 6千 | 20万 8千 | 17万 9千 |
25~29歳 | 28万 3千 | 21万 6千 | 21万 1千 | 21万 9千 | 18万 6千 |
30~34歳 | 28万 1千 | 23万 7千 | 22万 | 21万 8千 | 19万 8千 |
35~39歳 | 30万 5千 | 23万 2千 | 22万 5千 | 22万 6千 | 22万 1千 |
40~44歳 | 31万 1千 | 24万 1千 | 23万 7千 | 21万 9千 | 19万 8千 |
45~49歳 | 31万 7千 | 25万 2千 | 24万 7千 | 22万 3千 | 20万 5千 |
50~54歳 | 33万 1千 | 26万 | 25万 4千 | 21万 5千 | 21万 4千 |
55~59歳 | 34万 5千 | 27万 | 26万 9千 | 22万 4千 | 20万 8千 |
※上記は基本給に職務手当、家族手当、休日勤務手当、時間外勤務手当などが含まれている額です。
賃金構造基本統計調査の資料には、上の表の職業を含めて43職種がありました。
でも、保育士より給料が高いのは22職種、ほぼ同じなのは4職種、そして保育士より給料が安いのは16職種でした。
つまり、保育士の給料は真ん中より少し安い位置にあり、最も安いというわけではありませんでした。
ただ、「保育士は国家資格である」ことや、「子どもの命を預かる仕事である」ということを考えると、安いという印象になってしまうのかもしれませんね。
保育士の給料が安い3つの理由
では、なぜ保育士のお給料は安いのでしょうか。それには大きく3つの理由があるんですよ。
- 園の運営費用は、「国からの補助金」と「保護者からの保育料」でまかなわれている
- 国からの補助金(委託費)がちゃんと人件費に使われない
- 役職が少なく、保育士の経験年数やスキルに応じて給料を上げていくシステムが作りにくい
まず、1つ目の理由は、園の運営費用は、「国からの補助金+保護者からの保育料」であり、どちらも額が増えにくい中から保育士の給料を出しているからです。
まず、「国からの補助金」は、国の決まった予算の中から分配されているので、財源が増えない限り補助金が増えることは難しいです。
そして、「保護者の保育料」は、「公正価格」によって決められているので、園が勝手に保育料を値上げできません。
もし、園が勝手に保育料が引き上げたら、保護者の負担や不満が大きくなってしまいますからね。
そういったこともあり、保育士の給料はあまり高く設定できません。
2つ目の理由は、国からの補助金(委託費)がちゃんと人件費に使われない場合があるからです。
認可保育園には、国によって税金から運営費用(委託費)が支払われています。
委託費の内訳は、人件費(保育士の給料など)や事業費(玩具など日々の保育にかかる費用)、管理費(園舎の賃借料など)の3つでした。
そして、3つの費用はお互いに流用することはできず、「委託費の8割は人件費に使うように」ということで国から支払われていました。
しかし、待機児童問題を解決するために、委託費は園側が柔軟に使えるようルールがゆるやかになりました。
つまり、人件費に8割使わなくてもよく、園の考えで事業費や管理費に回してもいいことになったんです。
さらに、経営者が複数の園を経営していれば、委託費を他の園のために使ってもよいですし、新園を作るために委託費を積み立てておくこともできます。
そうすると、委託費は経営者の都合のいいように使われやすくなり、本来使うべき人件費に回りにくくなります。
そういうわけで、保育士の給料は安い状態になってしまうんですね。
そして3つ目の理由は、保育園には役職が少なく、保育士の経験年数やスキルに応じて給料を上げていくシステムが作りにくいからです。
保育園では、ヒラの保育士の上に主任保育士が1人、その上は副園長が1人、総責任者として園長が1人という階級になっていることが多いです。
そうなると役職は3つ(=3人分)しかありませんよね。
ヒラの保育士の中には、新人、中堅、ベテランなどがいますが、それぞれ経験や実力の差があっても、それを給料で評価し区分するシステムはないです。
そんな状態では、どれだけ頑張っても昇格したり役職に就いたりすることはなく、給料はいつまでも安いままです。
そのため、いつまでの給料が安く、「新人とベテランで給料の差がほとんどない」という状況が起きてしまうんです。
保育士の待遇を改善するためにされていること
このように、保育士の給料は上がりにくいのですが、もちろん、すべての保育園が人件費をかけないブラック保育園ではありません。
中にはきちんと人件費にお金を使うホワイトな経営者もいるんですよ。
とある保育園は、「保育園は、税金と保護者からの保育料で成り立っているのだから、そのお金は子ども達のために使うべき。そして、保育士の給料となる人件費をしっかりとかけることは当然」という考えで運営しています。
なので、保育士の給料とボーナスは、地元の公立保育園の職員や国家公務員などの給料を参考にして差がないようにしています。
また、「準リーダー」や「副主任」などの役職をつくり、それによって年収がアップする仕組みを取り入れています。
そのため、保育士たちの意欲は高く、給料に見合った仕事をするのはもちろん、さらに成果を上げようとイキイキ働いています。
保育士がスキルアップのために自主的に勉強し、園全体に目を向けてより良い運営を考えるような風土になっているそうですよ。
一方、国としても保育士の給料を上げ処遇を改善していこうという動きはあります。
2017年度より、国は保育士のキャリアアップの仕組みを作り、処遇改善を進めています。
「保育士」と「主任保育士」の間にいくつかの役職を設け、その役職に応じて一定の金額を給料に上乗せするというものです。
「職務別分野リーダー」になると月額5,000円、「副主任保育士」「専門リーダー」になると月額40,000円が支払われます。
それらの役職になるためには、一定の経験年数が必要であり、「定められた研修を受ける」という条件があります。
このシステムによって、保育士の経験やキャリアを給料に反映させられるため、保育士の離職を防げます。
保育士が辞めずに仕事を続けられれば、保育の質が継承され向上することにもつながりますよね。
この対策が、どれだけ有効なのかはまだ実感しにくいかと思います。
ですが、保育士のお給料をきちんと保障していこうという流れは確かに進んでいるので、今後に期待したいですね。
「給料が安い!」という悩みを解決する方法
ですが、「とにかく早くお給料の悩みを解決したい!」と思っている保育士の方もいますよね。
そんな方に最も有効な解決方法は、ズバリ、お給料の良い園に転職することです。
上の話のように、「委託費が人件費に使われにくい」のでは、この先、今の園で給料が上がるのを期待しても難しいですよね。
そもそも、本当に保育士や子どものことを大切に思う経営者であれば、今のような安い給料であなたを雇いません。
そうであれば、どう考えても今の園に居続けて、給料が上がっていくとは考えにくいです。
だからこそ、「給料の高い園に転職する」という方法が、最も早道で確実な方法なんです。
たとえば、インターネットで保育士転職サイトの保育士の求人を見てみてください。求人によっては、「月給23万円」などお給料の良いの求人があるんですよ。
つまり、今の園のお給料で我慢して働き続ける必要はなく、転職することでお給料がよくなる可能性があるんです。
お給料の良い保育園とは?
では、お給料の良い保育園とは、具体的にどんな園があるんでしょうか。
まず、お給料の良い転職先として考えられるのは公立保育園です。
公立保育園の保育士は公務員なので、給料や福利厚生は公務員の規定に従っています。
長く働ける環境が整っており、キャリアを積むに従ってきちんと昇給もしていきます。
ただ、公立保育園の保育士になるのは狭き門です。応募者は殺到し、かなりの高倍率です。
しかもチャンスは年一回、筆記試験や面接、実技試験を行う自治体もあり、そのための勉強や準備には相当な時間と労力がかかってしまいます。
それだけ頑張ったとしても採用れる保証はないのですから、あまり現実的ではありませんよね。
となれば、やはり、私立保育園への転職を考えることになります。
私立保育園の中には、好待遇の求人もあります。ネットに公開されている求人票の中には、「月給23万円~」「残業少なめ」など、好条件のものもあるんですよ。
さらに、保育士専門の転職支援サービスを行っている、「保育士転職サイト」では、一般には公開されていない好条件、高待遇の「非公開求人」を取り扱っています。
そんな良い条件の求人を紹介してもらえれば、お給料の良い園に転職できる可能性は高まりますよね。
つまり、保育士が他の園に転職することでのお給料アップは夢ではないんですよ。
お給料の良い園を探すには「保育士転職サイト」を使う
では、「お給料の良い園の探し方」とは、どんな方法なんでしょうか。
それは、「保育士転職サイトを使う」ことです。
保育士転職サイトは、保育士の求人をたくさんもち、転職の知識や情報、スキルも多く持っています。
また、園とあなたの間に立ってお給料などの条件交渉をしてくれるプロなんです。
もし、自分一人でお給料の良い園に転職しようとしても、「そんな良い求人、どこにあるの?」「どこを探したらいいの?」と思いますよね。
それに、自分一人で転職活動をする場合、お給料やボーナスのことを自分で園に直接確認しなくてはなりません。
でも、保育士転職サイトを使えば、あなたに代わってお給料の良い求人を探してくれ、保育園との条件交渉もしてくれます。
また、保育士転職サイトは、好条件の「非公開求人」をたくさん持っています。
ということは、その中にお給料の良い園も多くあるということです。あなたが希望するお給料がもらえる園があるはずです。
なので、「満足いくお給料をもらってプライベートを充実させたい」「自分の働きをお給料できちんと評価してくれる園で働きたい」という方は、ぜひ保育士転職サイトを活用してみてください。
まとめ
お給料は、「生活を維持するため」「趣味や娯楽を楽しむため」「将来に備えるため」にも、より多く欲しいと望むのも、ごく当たり前のことです。
一方、お給料の額は、「雇用側があなたの働きを評価したもの」とも言えるんですよね。
つまり、納得できるお給料をもらえれば、「きちんと評価されている」と感じられて、仕事へのモチベーションが大きく上がます。
そんな、環境で働ければ、毎日のタイヘンさもそれほど気にならなくなるはずですよね。
そんな良い雇用条件の職場で働くためには、保育士転職サイトを活用して転職することが最も有効です。
お給料の良い、適切な運営をしている園を紹介してもらって転職できれば、仕事もプライベートも充実できますよ。
ぜひとも一歩を踏み出して、希望のお給料がもらえる理想の生活を手に入れてくださいね。