こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
40代の保育士といえば、かなりのベテランといってもいい域に入っていますよね。
そんな40代保育士の方って、いざ転職したいと思っても、ちょっとためらってしまいますよね。たとえば、
- 「そもそも、40代保育士の求人ってあるの?」
- 「転職して、本当に今より働きやすくなるのかな?」
なんて、不安の方が強いと思います。
今回は、今働いている園から転職したいけど不安を感じている40代保育士の方に向けて、
- 「40代保育士の転職事情や、転職する時の4つの心構えと注意点」
- 「40代保育士が失敗しない求人探しの方法」
について詳しくお伝えします。
この記事を読めば、40代保育士の方が転職するときに知っておきたいことや注意点、また求人の選び方までわかるので、安心して転職に向かっての舵が切れると思いますよ。
もし、40代保育士の方でブランクのある方が保育園への復職や転職を考えている場合は、ブランクありの30代・40代・50代保育士も強みを活かして転職OK!の記事をご覧くださいね。
目次
40代保育士が転職したくなる理由は?
始めに、40代保育士が転職したくなる理由とは何なのか考えてみましょう。
それは、
- 人間関係が悪い
- 給料が安い
- キャリアアップしたい
- 体力的にきつくなってきた
- 責任から解放されたい
- 家庭のために時間を使いたい
の6つが主な理由です。
人間関係が悪い
やはり保育園はまだまだ女性職場であり、人間関係は独特です。
40代保育士のベテランでさえも、人間関係が悪いと悩みは深まります。
たとえば、自分と年の近い保育士は皆辞めてしまって、40代は自分だけ。
自分以外はみんな20代や30代の保育士なので、「話が合わないし、愚痴を言い合えない」「打ち解けられず疎外感を感じる」などという場合があります。
東京都保育園保育士実態調査報告書によると、保育士の年代の統計では、10代と20代保育士が39.4%、30代保育士が22.0%、そして40代保育士が21.1%となっています。
つまり、10代、20代、30代保育士が61.4%もいるということです。それに比べると、40代保育士の割合はだいぶ少ないですよね。
また、今までは関係の良かった同僚であっても、何かをきっかけに不信感を持つことがありますし、園長も交代してしまえばガラリと保育方針や労働環境が変わります。
そうなると、これまで何とかやってこられた人間関係が急に悪くなり、精神的にもつらくなってしまいます。
給料が安い
40代まで保育士を続けてきたけれど、「給料が安い」「若い保育士と給料がそう変わらない」といった不満を持つ方は多いです。
平成30年賃金構造基本統計調査から計算してみると、たとえば、幼稚園教諭の20代では年収平均が3,131,200円で、40代になると4,057,700円までアップします。つまり、約92万円のアップです。
ですが、保育士の場合は20代保育士の年収平均が3,111,850円で、40代になっても年収は3,798,450円であり、約68万円のアップにとどまります。
幼稚園教諭よりも24万円も少ないですね。
この差が何年分にもなっていった場合は、かなりの額になってしまいます。
それなのに、40代というのは子供の教育費がかかってくる年代であり、親の介護や自分の老後のことも気になり、できるだけ給料はたくさんほしいはず。
もし、同じような労働をしているなら、今より給料が多くもらえる職場に転職したいと考えるのも自然ですね。
キャリアアップしたい
40代保育士の方は、現場経験も20年以上と大ベテランの域に入っています。
それでも、「まだまだ子どもたちと触れ合いたい」という方もいますが、「そろそろ、管理職の立場で働いてキャリアアップしたい」と思う方もいますよね。
確かに、年代から言っても、園のまとめ役になり、リーダーとしての力を発揮するのにとても適しています。
たとえば、主任や園長などの役職に就くことですね。
現場で経験してきたことをふまえながら、役職について新しい仕事にチャレンジすれば、キャリアの幅を広げられますよ。
ただ、「今の園にいても、園長や主任に昇格できる可能性はないな」という方もいるでしょう。その場合は、主任や園長を求めている求人に応募し転職することで実現できます。
体力的にきつくなってきた
保育園の仕事は、体が資本です。
ですが、40代になって段々と、「体がきついな」「体力の回復に時間がかかる」と感じる場面が増えてきたのではないでしょうか。
たとえば、子どもたちと追いかけっこして遊んだり、抱き上げたりおんぶしたり、重いものを運んだり、体力がないとやっていけませんよね。
それに、残業や持ち帰り仕事のせいで長時間労働もしなければなりません。
それなのに、年を重ねれば体力は落ちていく一方で、もっと体はきつくなっていくでしょう。
そう思うと、もう少し楽な働き方ができる園に転職したいですよね。
たとえば、正社員ではなく、派遣やパートなどの雇用形態に変えて働いたり、主任や園長などの管理職になって働いたりなどの方法で、体を楽にすることが考えられますね。
責任から解放されたい
これまで毎年クラス担任を持ってきた40代保育士の方は、大きな責任を背負いながら保育に当たってきたと思いますが、中にはそういった責任が苦痛で、「いい加減解放されたい」「もっと気楽に働きたい」と思う方もいるんです。
たとえば、1~2歳児担任のときは、噛みつきなどで保護者からのクレームが来ないように、毎日気を張りつめていたと思います。
また、5歳児担任であれば、「園の主役となる年長組の担任」というプレッシャーを抱えていたと思います。
私が5歳児担任になった時も、「年長組らしい立派なクラスにしなければならない」と思って、いつも肩に力が入っていました。
特に、運動会や発表会などの行事では、「同僚や園長に認めてもらわなくては」というプレッシャーを抱えながら、子どもたちと練習していました。
それに、クラスを持つ場合は保護者対応も担任の責任になります。
ですが、話しやすい保護者ばかりではなく、中には関わり方が難しい保護者もいます。
ひどいと、クレーマーのような無理難題を言ってくる人もいます。
そんな保護者でも、しっかりと対応するのが担任の仕事であり、もしこじれるようなことがあれば、責任を問われてしまいます。
そういった、クラス担任ならではの責任が重たくて、「もっと気楽に働けたら…」と思っている方は多いんです。
家庭のために時間を使いたい
40代の保育士の方であれば、今まで以上に家庭のために時間を使いたいのではないでしょうか。
たとえば、小さい子を育てている方は、自分の子どもを保育園に入れて自分は別の保育園に働いていますよね。
そうすると、「本当はもっと我が子と一緒に過ごしたいのに、その時間が取れない」というジレンマが生まれます。
また、子どもの体調が悪くて有給を取るときも、いつも気兼ねしながら取ることが多いです。
そんな状況だからこそ、「わが子の大事な時期をもっと一緒に過ごしたい」と思うのも当然ですね。
また、早い人だと両親の介護などの問題が出てきますよね。
デイサービスの見学や利用のための手続きをしたり、自分が介護の一部を担ったりするようになると、どうしても家庭のための時間が必要です。
このような理由によって、「今の園で働き続けるのが難しい」「もっと家庭のために時間を使えるような働き方をしたい」と思うことがあるんですね。
そもそも、40代保育士の転職は可能?
では、40代保育士が実際に転職することは可能なのでしょうか。
その答えは、「もちろん可能!」です。
一般的には40代の方が正社員として転職するのは、選択肢が狭くなりやすく難しい場合が多いです。
ですが、保育園業界は相変わらず深刻な人手不足のため、40代保育士であっても、採用のチャンスがないわけではありません。
たとえば、待機児童問題解消のために、子どもの受け入れ人数を増やしている園があり、新規オープンの園も続々出てきています。
そのような園は、人手として必要な保育士数を確保しなくてはなりませんよね。
特に、新規オープンの園であれば、若い保育士だけでなく、リーダーとなる経験のある保育士や主任、園長も募集する場合があります。
新卒の保育士や経験の浅い保育士ばかり採用しても、保育が立ち行かなくなってしまいますからね。
たとえば、経験値の高い保育士を採用すれば、園の中でリーダーシップを発揮してもらえます。
また、保育スキルを若い保育士に継承してもらえるので、保育の質の高い園を作れますよね。
他にも、早番や遅番のパート、土曜日勤務のパートなどは、なかなか応募者の集まらない時間帯であり、人員不足に悩む園は多いです。
そのような求人に40代保育士が応募すれば、園は喜んで採用するはずです。
たとえ早番や遅番であっても保育に変わりはなく、経験値のある40代保育士であれば安心して任せられますからね。
このように、40代保育士の持つ長年の経験を求めている園はあるんです。
ただし、20代・30代の保育士に比べるとチャンスは少なくなる
ただ、20代や30代の保育士の転職に比べて、40代保育士が採用されるチャンスはどうしても少なくなります。
まず、「若さ」「体力」といった点でかないません。
ご存知の通り、保育園の仕事は体力的にも精神的にも強さを求められますよね。
子どもと一緒に走り回ったり、ふいに子どもが体当たりしてきてもガッチリと受け止めたり、行事などであちこちを動き回ったりしなければなりません。
また、保護者の中には、「担任は若くて元気のある先生が好ましい」と思う方も一定数いるので、園としては20代、30代の保育士の方が、「バリバリ働いてもらえるし、保護者受けもいい」と思うんです。
それに、若い保育士ならまだキャリアが浅いので、仕事を教えたらその分素直に吸収しやすいですよね。
逆に、40代保育士は良くも悪くも自分の保育観が確立していることが多いですよね。
すると、新しい園で働き始めても、保育のやり方に疑問を抱いたり、批判的になったりしやすいんですね。
そう考えると、園にしてみれば、あれこれ言わずに素直に従ってくれる20代、30代保育士の方が扱いやすいんです。
40代保育士の失敗しない求人の探し方は?
以上のように、40代保育士が転職するのは可能ですが、求人探しに注意が必要です。
求人探しのコツは、2つあります。
まず1つ目は、「園が求めている保育士とは、どんな人材なのか」を知り、あなたの経歴とマッチする場合に応募することです。
そうすれば、園の求める人材とあなたの経歴にズレがないので、採用の確率が高まります。
たとえば、40代保育士を求めていない園に応募して、不採用になるのは当たり前です。
園側の思いを知らずに自分本位で転職活動していても、それはうまくいきません。
無駄な時間と労力を費やすことになってしまいますよね。
そして2つ目は、あなたがどうしても譲れない希望の条件を1つか2つに絞ることです。
もちろん希望はいろいろあるとは思いますが、できるだけこだわらず柔軟に考えることが大切です。
せっかく転職するのですから、できるだけ自分の希望条件が叶う園を探したいのはわかります。
ですが、多くの条件をクリアすることにこだわってしまうと、40代保育士が選べる求人の幅はどうしても狭くなってしまいます。
時には妥協もしながら、希望の条件の枠を広げ転職の可能性を高めましょう。
40代保育士に求められている能力は?
では、40代保育士を求めている園は、どのような能力を期待しているのでしょうか。
それは、ズバリ「経験」です。
それは、「保育士経験」「社会人経験」「人生経験」などさまざまな要素での経験を指しています。
まず、保育士経験は当然備えていますよね。
子どもの発達の知識はもちろん、クラス運営力、保護者対応力、行事の企画力などは、ぜひ活かしてほしい経験のはずです。
また、社会人経験としては、一般常識はもちろん、職場でのコミュニケーション能力も高いので、リーダーとして現場をまとめたり、後輩指導にもあたってほしいでしょう。
そして、人生経験としては、結婚や出産、育児を経験している方であればそれが大きな強みになります。
特に育児経験があると、保護者の悩みに共感しやすく相談にも答えやすいです。
保護者によっては、若い保育士よりも、年上で経験が豊富な保育士に話を聞いてほしいと思う方もいるため、40代保育士の存在は貴重なんです。
園は、40代保育士ならではの経験をフルに活かしてもらいたいと思っています。
また、保育現場や職場の人間関係にも新しい風を入れてくれる存在として期待しているんです。
40代保育士の転職先の選択肢は?
それでは、40代保育士の方の転職先としてはどのような施設があるのでしょうか。
40代保育士の転職でおすすめの施設は、以下のような施設です。
- 経験者優遇と書いている保育園
- 小規模保育所
- 院内保育所
- 企業内保育所
- 新規オープンの保育園
- 病児保育
- 幼児教室
たとえば、「経験者優遇」とか「40代保育士も活躍しています」などと書いてある園であれば、何も書いてない園より採用される可能性は高いですよね。
そして、40代保育士がすでに働いているのであれば、あなたにとっても働きやすいかもしれません。
そして、「小規模保育所」「企業内保育所」「院内保育所」は小規模園なので子どもとゆったりと関われ、体力的にも比較的楽に働けます。
保育士数が少ないので、経験のある保育士が来てくれれば大きな戦力になるはずです。
また、「院内保育所」では夜勤があり、「病児保育」では病気のお子さんを見るという特殊な保育になります。
経験豊富な40代保育士であれば、そういった仕事でも対応しやすいと思います。
そして、「幼児教室」は、教室のマニュアルに沿って子どもの知育を行うので、保育園の保育とはまた違う仕事内容になります。
保育士資格を活かし新たな環境で新しい働き方をしてみたい40代保育士の方には、一つの選択肢になりますね。
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40代保育士が選択する雇用形態は?
そして、40代保育士が転職する時の雇用形態は、転職して叶えたいことによって変わってきます。
たとえば、「これまでのキャリアを引き続き積み重ねたい」「バリバリ働いてしっかり稼ぎたい」というのであれば、正社員がよいでしょう。
また、「人間関係にとらわれたくない」「家庭状況が変わる可能性がある」という場合は、派遣や契約社員などの雇用期間が決まっている働き方がよいでしょう。
あるいは、もっと日数や時間を短くして、自分の都合に合わせた働き方をしたいのであれば、派遣やパート、非常勤などが適しています。
そうすれば、子育てのための時間も取りやすく、子どもの体調で急な休みが必要になっても、比較的取りやすいですよね。
また、早番や遅番の時間帯のパート保育士は、なり手が少ないので40代保育士でも採用されやすいです。
もし、「体力に自信がない」という場合には、思い切って主任や園長職にチャレンジするのもよいです。
現場で子どもたちと走り回ったり、おんぶや抱っこをしたりする必要はなく、事務仕事が中心になるので、体的にはかなり楽になりますよ。
保育士以外の職種に転職できる?
もしかしたら、保育士以外の職種に転職したいと考えている方がいるかもしれませんね。
保育士以外の職種に転職できるかどうかで言えば、「できないことはない」「職種によっては可能」でしょう。
たとえば、「一般事務に転職したい」という場合は、それはかなり厳しいですね。
なぜなら、一般事務は人気の仕事で、一般事務経験者が応募しても競争が激しく転職は難しいんです。
さらには、企業から見た保育士のイメージは、
- 「子ども相手に面倒を見たり、遊んだりするだけの仕事でしょ?」
- 「そんな人が、大人相手の厳しい世界でやっていけるの?」
- 「パソコンなんて使えないでしょう?」
といったものが大半です。
本当は、そんなことないんですけどね。
でも、そんな先入観があるのに、40代の保育士を採用しようと思う企業はなかなかないと思います。
たとえ、パソコンが使いこなせて、「御社の求める戦力になれます!」と徹底的にアピールしても、それを企業に理解してもらえなければ難しいです。
逆に、「介護の仕事をしたい」というのであれば可能性はあります。
なぜなら、超高齢化社会を迎えている今、介護職はとても需要の高い仕事です。
40代の未経験者でも歓迎され働いている方は多いので、40代保育士の介護職への転職は比較的スムーズなはずです。
このように、40代の人でも採用されやすい業界を調べて転職先に選べば、他職種への転職も可能です。
つまり、「自分が働きたい職種」というよりも、「40代未経験者でも採用されやすい職種」という視点で考えないと、他職種への転職は成功しにくいんです。
40代保育士のアピールポイントは?
40代保育士のアピールポイントは、何と言っても、「経験」です。
これまでの保育士として経験したこと、人生の中で経験してきたこと、学んだことをいろいろな形で仕事に活かせると伝えましょう。
まず、保育士の動きの基本的なことは熟知しているので即戦力になれますよね。
そして、経験した年代のクラス担任ならいつでもできますし、もし0歳児~5歳児のすべての担任経験があれば、申し分ないでしょう。
また、これまでいろいろな保護者に対応してきたことや、同僚とうまく関係を作るために努力したことなども、あなたのコミュニケーション能力になっているはずです。
具体的なエピソードを通して、相手の立場になって対応できることをアピールしましょう。
そして、保護者によっては、40代という年代だからこそ、「若い保育士よりも頼りになるし安心」と思ってもらえる場合もあります。
子育て経験や人生経験もあるからこその安定感が大きな強みなんですね。
もちろん、体力的には20代や30代の保育士にはかないませんが、働き盛りでありまだまだ動ける年代でもあります。
それをアピールするためにも、元気で行動的なイメージがわくエピソードを話せるとよいですね。
さらに、職場内では若い保育士向けに指導やアドバイスができます。
今の園のやり方を尊重しながらも、自分の経験をもとにあなたなりの若手保育士への指導ができるはずです。
40代保育士が転職する時の心構えと注意点とは?
では、40代保育士が転職する時の心構えと注意点についてお伝えしますね。
それは、
- 転職する目的をはっきりさせる
- 希望の優先順位を決めてもこだわりすぎない
- 謙虚な姿勢を忘れない
- 40代保育士を求めている保育園を選ぶ
ということなんです。
転職する目的をはっきりさせる
まず、転職する目的をはっきりさせなくてはなりません。
- 「今が年齢的に最後のチャンスだから」
- 「とにかく、もう今の園では働きたくない」
という理由だけでははっきりしません。
転職して何を叶えたいのかを具体的に思い浮かべて書き出してみましょう。
たとえば、
- 「今の園で働き続けても主任にはなれないので、主任を募集している園に転職してキャリアアップしたい」
- 「子どもが小さいので、有休をとりやすく、時間の融通が利く雇用形態で働きたい」
- 「体力的にきつさを感じているので、もう少しゆったりと保育できるような環境で働きたい」
などがあると思います。
そんな、転職する目的をはっきりとさせましょう。
そうすることで、求人の探しのポイントも見えてきます。
たとえば、
- 主任や園長を募集している園の求人を探す
- 派遣保育士か、パート、非常勤で、残業がない園を探す
- 小規模保育園か、企業内保育所など子どもの人数が少ない園を探す
といったような感じに、選ぶポイントがはっきりしますよね。
でも、もし目的があいまいだと、転職活動をするうちに何を大事にするべきなのか見失ってしまいがちです。
その結果、せっかく転職しても目的が叶わず、最悪、「前の園をやめなければよかった」などと後悔することになってしまいます。
なので、転職するのは何のためなのかをしっかりと考え、忘れないように書いておき求人探しの軸にすることをおすすめします。
希望の優先順位を決めてもこだわりすぎない
希望の条件は複数あるかもしれませんが、優先順位を決めたとしてもその条件にこだわりすぎないことも大切です。
「どうしてもこうでなくてはダメ!」と思い込んでしまうと求人探しの視野が狭くなり、転職活動が進まなくなってしまうからです。
人手不足で保育士の需要は高いと言っても、40代保育士ともなると、20代、30代の保育士の転職のように簡単ではありません。
あまり希望の条件にこだわりすぎると、選べる求人がなくなってしまいます。
たとえば、
- 「子どもが小さいから時間の融通が利く雇用形態で働きたい」
- 「だけど、子どもの教育費を考えるとお給料が高い方がいい」
といった2つの希望条件があるとします。
両方を兼ね備えた求人がいくつもあって選べるのならいいですが、それが難しいのであればどちらか一つに絞ることも必要です。
少しだけ譲ることで、選べる求人がグンと増えることもあります。
なので、希望の優先順位を決めたとしても、時には妥協するなど柔軟な考え方が必要です。
まずは周りに合わせ、謙虚な姿勢を忘れない
新しい園をのやり方を理解するためには、まずは言われたとおりに動いたり、周りに合わせて動いたりなど謙虚な姿勢を心がけます。
そうすると、同僚たちもあなたのことを段々と信頼するようになり、意見が言いやすくなります。
もしかすると、あなたのこれまでの経験から、「これ、おかしいんじゃない?」と思うことがあるかもしれません。
それは正しいことなのかもしれませんが、入職してすぐに指摘してしまうとカドが立ちます。
「自分の意見を偉そうに押しつけてくる人」という目で見られてしまい、入職早々あなたの立場が悪くなってしまいます。
それよりも、同僚との信頼関係を先に築いた方が、あなたの意見に耳を傾けてもらいやすくなりますよ。
そして、様子を見ながら少しずつ意見を言うようにすれば、あなたの経験やスキルが新しい園に活かされます。
そして、40代保育士のあなたは立派なベテラン保育士ですが、新しい職場では謙虚な姿勢を忘れずに振舞いましょう。
もちろん、あなたの方が社会人経験も人生経験も豊富で、20代や30代保育士よりずっと大先輩です。
でも、新しい園ではあなたが教わる立場です。
仕事に慣れ、園のことがある程度わかるようになるまでは、相手が年下の保育士だとしても、「教えてもらうのだ」という気持ちで丁寧に接しましょう。
40代保育士を求めている保育園を選ぶ
「40代保育士を求めている園を選ぶ」というのは、求人選びでは重要なポイントです。
そして、40代保育士がすでに働いている園を選ぶというのも大事ですね。
なぜなら、その方が40代保育士であるあなたが採用される確率が断然高いからです。
たとえば、「40代保育士も働いています」「子どもさんがいる方も働いています」などといった言葉が書かれている求人を見かけることがあります。↓
それは、あえて書いているので、何も書いていない求人よりは40代保育士を採用する意欲が高いことがわかります。
上の求人は、「未経験者もOK」となっているので、かなり間口が広そうですね。
実は、平成19年の雇用機会均等法によって、求人の募集や採用に当たって、年齢を理由に応募や面接、採用を断ることは禁止されているんです。
求人票に、「〇才以上は不可」などと書いてはダメだし、年齢を理由に不採用するのもダメなんですね。
もちろん、「じゃあ、求人票には形だけ『年齢不問』と載せておけばいいよね」ということもダメです。
ちゃんと実態が伴わなくてはならず、「年齢ではなく、その人の人柄や能力で判断して合否を決めなさい」と、義務化されたんです。
なので、求人票には年齢制限は書かれていないんですが、残念ながらすべての園でその決まりを守られているとは言いにくいです。
面接した上で、他の理由をつけて、または何も言わずに不採用になるケースもあるんです。
そういった現実があるのなら、採用する気もない園に応募して面接するのは避けたいですよね。
なので、求人票をよく見て、「40代保育士の方も働いています」などといった言葉が書いてあるものを選ぶとよいです。
そんな求人をもっと効率よく探すには、保育士転職サイトを活用するのがおすすめなんですよ。
40代保育士は保育士転職サイトを使って効率的な園選びをする
40代保育士の方が転職活動するなら、保育士転職サイトを使うのが断然効率的です。
もし、あなた一人で転職活動するとして、「40代保育士を求めている園かどうか」なんて、求人票を見ただけでわかりますか?
わかるものもあると思いますが、正直、どの園が40代保育士を歓迎してくれるのかは、自分一人ではなかなか判断できないはずです。
先ほどのような理由で、園側は、「ウチは20代、30代の保育士しか採用しないよ」などと、おおっぴらに求人票には載せないからです。
ですが、保育士転職サイトを使えば、担当コンサルタントが園の求めている保育士について調べてくれます。
そうすれば、あなた自身は何もしなくても、園の詳しい求人情報がわかる上に、応募のミスマッチを避けることができますよね。
ほかにも、40代保育士が転職する時の自己アピールの方法や面接での答え方、注意点などを教えてもらえるなど、コンサルタントのトータルサポートが受けられるんです。
あと、保育士転職サイトは、好条件の非公開求人を取り扱っているので、その中からも40代保育士が採用されやすい求人を紹介してもらえますよ。
まとめ
40代の保育士が転職を考えるのは、「今の園に不満を持っている」あるいは、「家庭のことを考えて働き方を変えたい」などの場合が多いです。
そういったきっかけから、今後のキャリアプランや家庭生活のあり方を改めて考え、転職についても検討するのは自然なことです。
保育園業界は人手不足により、他業界よりは求人はありますが、40代保育士となるとやはり20代、30代の保育士に比べてハンデがあります。
それを知ったうえで、希望の条件を絞り込んだり、妥協点も考えたりしながら転職活動をすすめましょう。
そして、最も大切なのは、40代保育士を求めている園の求人を見つけること。
そこがマッチしなければいくら応募しても、不採用になってしまいます。
そうならないように、保育士転職サイトのキャリアコンサルタントから、応募園の内部情報をしっかり集めておきましょう。
しっかりサポートしてもらいながら、あなたの求めるキャリアや生活が実現できる職場、働き方を見つけてくださいね。