こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
クラスだよりって、毎月毎月書かなくてはならず、保育士の方にとっては悩みの種ですよね。
- 書き出し文の冒頭から手が止まってしまう
- 何を書けばいいのか…ネタがない!
- 文章が下手で自信がない
なんていつも悩みながら書くので、すごく時間がかかっちゃいますよね。
この記事では、クラスだよりを楽に書くために、「12か月分のクラスだよりの書き出し文例」と「クラスだよりをスラスラ作るコツ」について解説しますね。
私が13年間保育園に勤め、毎月クラスだよりを書いていてきた、そのノウハウをもとに、「0~5歳児別のクラスだより書き出し文例」を考えました。
実際に0~5歳児まで、すべての年齢の担任をしたことがあるので、その時の子どもたちや保育の様子など、リアルな姿を取り入れています。
さらに、私がいつも心がけていたクラスだより作りのコツも公開しているので、文例と共にぜひ参考にしてくださいね。
目次
12か月のクラスだより書き出し文例
現役保育士が考案!クラスだよりは項目ごとにコーナーに分けて書く
では、クラスだよりをスラスラと作っていくために、まずは、クラスだよりの構成を改めて確認しましょう。
クラスだよりって、大体以下の6つの項目の中から載せていることが多いですよね。
- 書き出し文
- 子どもの姿
- 今月の予定
- お願い、お知らせ
- 誕生児紹介
- 今月のめやす
あなたのクラスのおたよりも、この中の3~4項目ぐらいを載せていて、それぞれコーナーに分けて書いているのではないでしょうか。
まず、1番書きやすいのは、「今月の予定」「お願い、お知らせ」「誕生児紹介」「今月のめやす」です。
4つ全部は載せてなくても、きっとこの中のどれかは選んで載せていますよね。
この4つは、その月によって書く分量は変わりますが、大体前もって内容がわかるものです。
なので、先にスペースの目安をつけて、下書きしておきましょう。
それで、残りのスペースを「書き出し文」と「子どもの姿」に使えばいいわけです。
まず、「書き出し文」は冒頭に配置して、残りのスペースに、「子どもの姿」に関する記事を2個くらい書けば、紙面が埋まりますよ。
「書き出し文」は3つのポイントを入れて書く
それでは、いよいよ問題の、「書き出し文」ですね。
ココがスラスラいかなくて、みんな手が止まってしまうんですよね。
書き出し文の書き方のポイントは3つで、
- 季節感のある文を書く
- 子どものちょっとした姿を書く
- 今月の過ごし方を書く
この3つをつなげればいいんです。
たとえば、
と考えたとします。
それで、この3つをつなげると、
といった感じになります。
このままだとすごくシンプルなので、もうちょっと何か付け加えてもいいかもしれませんが、文の流れとしては特に違和感はないかと思います。
このように、全くゼロの状態から考えるのが難しい場合は、あなたの園の昨年度のクラスだよりを参考にして、いいなと思う文を抜き出したり、くっつけ合わせけたりしながら作ればいいと思いますよ。
さらに、インターネットで検索すると、「クラスだよりの文例集」って記事がいろいろとありますから、そこの文章を使ってみるのもおススメですよ。
あるいは、ちょっとお金がかかりますが、「おたより文例&イラスト集」といった、本も売っているので、それを1冊買って使ってみるのもいいですね。
「子どもの姿」を書くポイントは6つ
続いて、「子どもの姿」ですが、どんな姿を書けばいいのか、そのポイントは6つあります。
たとえば、
- 設定保育でやったこと
- 行事に向けて取り組んだこと
- 行事本番の様子
- 自由遊びで今ブームな遊び
- 日常生活の場面
- 友だちとの関わり
などについて書くといいでしょう。
これも、過去のクラスだよりを参考にして、同じネタを選んでもいいと思います。
ただ、完全にコピペってわけにもいかないでしょうから、あなたのクラスの様子に合わせていくらかはアレンジしましょうね。
もちろん、先ほどと同じように、「おたより文例集」の記事を検索したり本を使ってみてもいいです。
または、他の園のクラスだよりをインターネットで見てみてるのもおススメです。
具体的な言葉や言い回しなど、自分には思いつかないような文章もあるので、すごく勉強になります。
参考にしながら文章を書くと、あなたの語彙力や表現力もどんどんアップしていくはずですよ。
普段から子どもの姿をメモしておく
この、「子どもの姿」を文章にする時にも、ちょっと考え込んで手が止まりがちですよね。
ココをスッと進めるためには、普段から子どもの様子をよく観察し、行動や言葉をメモしておくのがコツです。
行事などは印象深いので比較的書きやすいですが、普段の様子って当たり前すぎて印象に残らないんですよ。
なので、「この様子、おたよりに書けるかな?」といった意識を持って、普段の子どもたちをよく観察し、その姿をこまめにメモしておきましょう。
そうすると、書こうとした時に簡単に思い出すことができますし、書けるネタが増えますよ。
なので、たとえば、乳児組の場合だったら、
- 「散歩者の中から、町の様子をじーっと眺めたり電車が見えると手を振っている」
- 「ベンチに座ってパネルシアターを真剣に見て、歌に合わせて体を揺らしている」
- 「Aちゃんが泣いていたら、Bちゃんがティッシュを持ってきてくれた」
といった感じで、そして、幼児組の場合は、
- 「砂場にお水運んで川や池を使作って、みんな全身泥だらけで夢中になっていた」
- 「体操教室で、新しい運動をやったら、みんな大はしゃぎで盛り上がっていた」
- 「レール汽車と積み木を組み合わせて、街を作る遊びがブームになっている」
といったような感じで、普段の様子をメモします。
そのメモを頼りに、前後の流れや詳しい子どもたちの様子を付け加えて書いていけば、それなりの記事になると思いますよ。
他にも、子どもの発したかわいい言葉や、面白い言葉も書き留めるようにします。
保護者の方もこれを読むと、思わず気持ちがほっこりして笑顔になっちゃいますよ。
見やすいクラスだよりにする5つのコツ
続いて、ここでは「見やすいクラスだよりを書くためコツ」を5つ解説しますね。
それは、
- コーナーごとに区切って見やすくする
- わかりやすい見出しをつける
- 大事なところは太く強調する
- 改行や行間に気を遣って読みやすくする
- 写真やイラストを入れて楽しく明るく
といったことですね。
まずは、コーナーごとに区切って見やすくしましょう。
コーナーごとに枠で囲って書いていくのもいいですし、枠と枠の間に書くことで自然に区切ることもできますよ。
そして、コーナーにはわかりやすい見出しをつけましょう。
見出しは、その記事の内容を表す言葉を使います。
見ただけで何の話が書かれているのかがわかり、伝わりやすいものがいいですね。
それから、大事なところは太字やアンダーラインで強調しましょう。
いろいろな文章やイラストで文面が埋まっていると、どこが大事なのか見つけにくくなります。
なので、特に見て欲しいところや大事なところは、注目しやすいように配慮しておきましょう。
さらに、文が長くなる時は改行したり、行間を空けるようにしましょう。
文字がごちゃごちゃと詰まっていると、それだけで読む気が失せてしまいます。
なので、行間に気を遣い、改行することで区切りをつけて、読みやすくしましょうね。
ポイントとしては、「1文は短く」です。
「~~で、~~で、~~なので、~~で…」と句点でつながないように気をつけてくださいね。
最後ですが、写真やイラストを入れて楽しく明るい紙面を作りましょう。
文字ばっかりだと堅苦しくなってしまいますからね。
ただ、あまりイラストが多すぎるのも記事の内容が薄くなってしまい、読んでいる保護者には物足りないです。
なので、文章とイラストのバランスには気をつけてくださいね。
ちなみに、写真を載せていいかどうかは、個人情報保護の観点から、園によって方針が決まっていると思います。
なので、それに合わせて載せるようにしましょう。
もし、写真を載せる場合は、年間通してクラスの子どもすべてが、バランスよく載るようにします。
私も、面倒でしたが表を作って、誰が何回写っているかを年間通してチェックしていました。
保護者は我が子が写っているかどうか、よーく見ていますからね。
「うちの子、クラスだよりに全然写ってないんですけど!」なんて、クレームになったりしないように気をつけましょうね。
無料で使えるイラストサイトのご紹介
それでは、クラスだよりに使える無料イラストが載っているサイトをいくつか紹介しますね。
クラスだよりにピッタリの可愛いイラストが見つかるはずですよ。ぜひ使ってみてくださいね。
クラスだよりを楽に、効率的に作る4つのコツ
最後に、クラスだよりを楽に、そして効率的に作る4つのコツについてお伝えしますね。
それは、
- コーナーごとの記事を少しずつ作っておく
- 園の過去のクラスだよりを参考にする
- クラスだより作成本を使う
- インターネットで文例集や他園のおたよりを検索して参考にする
といったことです。
まず、「コーナーごとに記事を少しずつ作っておく」ですね。
たとえば、クラスだより発行日近くになってゼロから書き始めるのではなく、コーナーごとに記事をちょこちょことまとめておけば、仕上げやすいですよね。
日々子どもの様子をメモしておき、「これいいかも!」と思うネタがあったら、あらかじめ記事として作っておくんです。
発行日が近くなってきたら、それを紙面に書き込むようにすれば、ゼロから一気に作るより楽ですよね。
あとは、上の方でも何回か言いましたが、「園の過去のクラス」「クラスだよりの本」「インターネットで文例集や他園のおたより」など、たくさんの文例からヒントをもらうことですね。
使えるお手本は何でも使って、言葉も言い回しもマネしちゃいましょう。
実は、マネするってすごくいいことで、それが勉強になって自分の言葉の引き出しが増えるんです。
より多くの言葉や表現に触れた方が、たくさんの言葉や言い回しをインプットでき、いつの間にか文章力もアップするはずですよ。
頭を悩ませながら机にかじりついて、なーんにも進まないのでは時間がもったいないですからね。
ここは、文例をどんどん活用して時間短縮しながら、効率的に書き上げていきましょうね。
まとめ
保育士の仕事の中でも、クラスだよりってけっこう大きな位置を占めると思います。
なんせ、毎月書かなくちゃいけないものだし、その都度書く内容を考えて頭をひねらなくちゃいけないですからね。
でも、この記事を参考にしてもらえれば、段々と手早くカンタンに書けるようになると思いますよ。
書き出し文で悩んでしまったときには、「12か月の書き出し文例」もあるので、ぜひ活用してくださいね。
文章を書くのって、センスというよりは慣れなんですよね。
慣れるためにも、いいお手本はドンドンマネして文章力を上げていきましょう。
そして、保護者の方に喜んでもらえる、楽しいクラスだよりを作ってくださいね。