こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
クラスだよりの書き出し文っていつも悩みますよね。
私の園では、4月のクラスだよりは出さず、5月のクラスだよりが第1号でした。
ですが、4月の初めにクラスだよりを出す園もありますよね。
この記事では、
- 「4月1日に4月のクラスだよりを発行するので、子どもの姿が書けない」
- 「子どもの姿を書く代わりに、どんな文で書き出せばいいの?」
と悩んでいる保育士の方に向けて、4月のクラスだよりの書き出し文のコツや具体的な例文をお伝えします。
- 記事の信頼性
- 私は保育士歴30年の現役
- 0~5歳児までのすべての年齢の担任を経験し、クラスだよりを書いてきました
- クラスだよりの書き方ノウハウやコツは熟知しています
なので、参考にしてもらえたら、おたよりの内容も書き出し文もカンタンに書けますよ。
ちなみに、4月末に4月のクラスだよりを出す方は、【保育園5月のクラスだより】0~5歳児別カンタン書き出し文例の方も参考になるかと思います。
そちらもぜひご覧くださいね。
目次
4月のクラスだよりはいつ出すのかによって書き出し文が変わる
保育園は、年度でクラス運営をしていますよね。
なので、クラスだよりも通常なら、「第1号は4月で、最終号は3月」と考えますよね。
ですが、園によっては、「4月のクラスだよりは出さず、園だよりのみ発行する」という場合があります。
私の勤めていた園もそうでした。
だって、4月1日号にクラスの様子を載せたくても、まだ担任になったばかりでは子どもたちの様子も見ていない状態なので、何もわからないですからね。
なので、5月号が最初のクラスだよりとなり、そこに4月の子どもたちの様子などを載せていました。
あるいは、4月号を4月末に出している園もあります。
これも先ほどと同じ理由で、「4月末なら子どもたちの様子もわかるので書ける」からなんですね。
なので、「4月のクラスだよりは4月末に発行している」または、「4月のクラスだよりは出さず、5月から出している」という場合は、それぞれ4月の子どもの姿を盛り込んだ書き出し文にできます。
ですが、「4月1日発行で4月のクラスだよりを出す」という場合には、子どもたちの様子はわからないので書けませんよね。
この場合、書き出し文の内容は少々変わってきます。
具体的にどうしたらいいのか詳しく解説していきますね。
4月1日にクラスだよりを出す場合の書き出し文のコツ
4月1日にクラスだよりを出す園の場合、その書き出し文には子どもの姿は書きにくいですよね。もちろん、「こんな姿があるかな」と多少は見込みで書く部分もあるかと思います。
ですが、すべてを想像して書くのは、ちょっとできないですよね。
だからといって、単なる、「よろしくおねがいします」だけではちょっと味気ないです。
そんな場合の書き出し文のコツとしては、「その月齢の子どもたちの特徴を書いてから、担任としての決意表明をする」というのがおススメです。
具体的には、
- 「2歳児は○○といった特徴があります。なので、○○のような保育をしていきたいです」
- 「5歳児は○○といった姿が見られるようになります。なので、○○なクラスにしていきたいです」
といった内容です。
また、「今月はこんな活動をしたいです」といったことを書くのもよいですね。
たとえば、
- 「暖かな春の日差しを存分に楽しむため、お散歩にたくさん行きたいと思います」
- 「今月は園内探検をして保育園の様子を知らせ、戸外遊びでは、体を動かして楽しめるゲームを取り入れたいと思います」
といった感じです。
具体的な保育の予定やめあてが伝わりますよね。
そして、0歳児や1,2歳児など、新入園児が多いクラスは、保護者向けに一言添えるとよいです。
たとえば、
などと添えると、とても丁寧な印象になりますよ。
4月末にクラスだよりを出す場合の書き出し文のコツ
もし、4月末にクラスだよりを出す場合は、1か月間の子どもたちの様子を見ているので、何かしらの子どもの姿や変化の様子を載せるのがコツです。
そうすると、保護者の方にも、「子どもたちの様子を細やかに見てくれているな」といった印象を持ってもらえますよ。
たとえば、
- 『入園式から1か月。パパやママと離れて泣いていたお友だちも段々と慣れてきて、笑顔で遊べる時間が増えました』(0歳児)
- 『お散歩では、バギーに乗りながら、車やバスが走る様子や町の景色を気持ちよさそうに眺めています。乗り物が好きなお友だちは、“バイバーイ”と小さな手を振っていつまでも見送っています』(1歳児)
- 『新入園児のお友だちが泣いていると、進級のお友だちはちょっぴり気になるようです。“いい子いい子、してあげてね”というと、優しく頭をなでてくれました』(2歳児)
- 『ポカポカ陽気が続いたので、お散歩にたくさん出かけました。葉っぱや石ころ、虫などを見つけると、お友だちや保育士に“見て、見て~!”と教えてくれます』(3歳児)
- 『朝は、自分のロッカーにカバンを片付け、身支度もスムーズにできるようになってきました。やることが終わると、早速好きなおもちゃを出して遊んでいます』(4歳児)
- 『園庭で年下のクラスのお友だちと一緒になると、砂場のおもちゃを譲ってあげたり、片付けを手伝ってあげたりなど、お兄さんお姉さんらしい姿を見せています』(5歳児)
といった感じです。
これに、あなたの決意表明を最後に付ければ、新担任としての挨拶にもなり、引き締まった文章になりますよ。
4月のクラスだよりに載せること
では、4月のクラスだよりの本文記事には、どんな内容を載せるとよいのでしょうか。
園によって保育環境や保育内容、行事も違うので一概には言えませんが、4月のクラスだよりによく載っている内容としては以下のようなものがあります。
持ち物の確認 | 必要なものや忘れられやすいものを改めてお知らせしましょう。特に、洋服は着替えやすいもの(ボタンがないかぶりものやフックのないゴムのズボンなど)をお願いしましょう。 |
記名のお願い | 集団生活の中で自分のモノが迷子にならないようにするために、記名は必須ですよね。 |
当園時間の確認 | 子どもが好きな遊びを十分に楽しむために、また当番活動や遠方への散歩のためにも、「朝〇時までには登園してください」とお伝えしましょう。 |
担任の自己紹介 | 担任の個性が垣間見えると、親近感を感じてもらえますよ。園長先生のOKがもらえる範囲で載せてみては? |
4月のめあて | 4月の過ごし方や生活のめあてを載せます。 |
4月の予定 | 身体測定、避難訓練、誕生会など。 |
誕生児紹介 | 4月にお誕生日を迎える子どもを紹介します。これも、園長先生の判断によって載せられる範囲が決まってきます。 |
懇談会の日程のお知らせ | 保護者にお休みを取ってもらうことになりますので、5月に懇談会を行う場合は、早めにお知らせしておきましょう。 |
5月の保育のために準備してほしいもの | 余裕を持って早めにお願いしておきましょう。 |
などです。
いずれにしても、行事予定やお願いごとがある場合には、余裕を持って保護者に知らせます。
お休みを取ってもらったり、準備してもらったりすることを考えて配慮することが大切です。
【4月のクラスだより】0~5歳児別の書き出し例文
ここからは、4月のクラスだよりの書き出し例文になります。
0歳児~5歳児までのクラスだより、それぞれについて2パターンずつ挙げてみました。
参考にしていただけたら幸いです。
◆0歳児
◆1歳児
◆2歳児
◆3歳児
◆4歳児
◆5歳児
まとめ
4月のクラスだよりは、保護者の方に向けてクラス担任として発信する最初のメッセージです。
だからこそ、あなたの子どもたちへの思い、保育への情熱などを盛り込んで書けるとよいですね。
私としては、「担任の自己紹介」は、年度初めならではの内容なのでおススメです。
内容的にどこまでOKかは園長先生の考え方にもよりますが、たとえば、「先生の好きな○○」などを載せると、保護者との会話のネタになり、親しみやすくなりますよ。
ぜひ、保護者の方がホッとするような、また、新しいクラスへの期待がわくようなおたよりにしてくださいね。