こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
あなたは今の園で働いていて、しんどい思いをしてませんか?
たとえば、
- 毎日がひどい長時間労働なのに、お給料が安い!
- 人手がなくて、有給休暇が取れない…
- 園長が威圧的で独裁者、いつもビクビクしてる
なんて思いをしていませんか?
こんな保育士にとって働きにくいような保育園は、「ブラック保育園」と言われてもおかしくはないんですよ。
この記事では、
- ブラック保育園ってどんな特徴があるの?
- ブラック保育園から抜け出すにはどうしたらいい?
- 次こそ転職で失敗しないためのブラック園の見極め方
について解説します。
「うちの園、まさしくブラックじゃん(゚Д゚;)!」って思ったあなた。
今からでも遅くはないです!
次こそは、労働環境のいいホワイト保育園で働くためにも、しっかりとブラック保育園の見極め方を知っておいてくださいね。
目次
悲惨!ブラック保育園に勤めた友達の体験談
これは、実際にブラック園に勤めてしまった、私の友達から聞いた悲惨な話です。
↓ ↓ ↓
- 定時で帰るなんてありえない! 子どもたちを遅番に引き継いだ後が、事務仕事の始まり
- 行事と保育の準備、記録や雑務仕事で21時、22時まで残業なんてザラ。早番が一番悲惨で延々と残業し続ける
- もちろん残業代なんか出ないし、休日も出勤を強要されて、とうぜん休日手当なんかない
- 園長には、「保育園で残業代なんて出ないのが普通でしょ!子どものために頑張れないの?」なんて言われてしまう
- 他の先生たちもずっとそれでやって来てるので、それが当たり前状態。自分だけが不満を漏らすなんてできない
- ヘトヘトになって帰っても、やりきれなかった仕事を持ち帰っているので寝れない
- 園の方針で行事が目白押しなので、保育が行事の練習の時間ばかりで全然楽しくない
- 自分のしたい理想の保育が全然できなくて、矛盾を感じる毎日
- 同僚も先輩は人の悪口ばかり、派閥争いに巻き込まれる
- 仕事に行くと思うと体がズーンと重くなり涙が出てくる
どうですか? なかなかヘビーな労働環境ですよね。
「ブラック企業」なんてよく言うけど、まさしくこんな保育園こそが「ブラック保育園」と言えます。
「なんだか、私の保育園もこんな感じなんだけど…(汗)」なんて思っているあなた。
このまま勤め続けたら、あなたの人生、ヤバいことになっちゃいますよ!
ブラック保育園の特徴とは?
まずは、ブラック保育園の特徴を挙げていきましょう。
それは、こちらの8つですね。↓
-
- 慢性的な人手不足
- 人の入れ替わりが激しい
- 休憩なしの長時間労働、休日出勤が当たり前
- 有給休暇が取れない
- 残業代が支払われない
- 園長が独裁的でパワハラする
- 人間関係が悪い
- 保育の教材をポケットマネーで買っている
具体的に見ていきましょう。
1.慢性的な人手不足
あなたの園は、人手不足になっていませんか?
慢性的な人手不足の園、それはブラックになる第一歩と言ってもいいです。
保育園には、国基準の最低限度の人員配置っていうのが決まっています。
具体的には、下の表のような配置ですね。
年齢 | 配置基準 |
0歳児 | 子ども3人に保育士1人(3:1) |
1歳児 | 子ども6人に保育士1人(6:1) |
2歳児 | 子ども6人に保育士1人(6:1) |
3歳児 | 子ども20人に保育士1人(20:1) |
4歳児 | 子ども30人に保育士1人(30:1) |
5歳児 | 子ども30人に保育士1人(30:1) |
でも、正直、この基準の配置で、安全で健全な保育はかなり厳しいんですよね。
たとえば、私の場合は、0歳児6名のクラスを2人で担任していましたけど、完全に2人だけで保育することは難しかったです。
給食とかお散歩とか、いろいろな場面で応援をもらって保育していましたね。
また、その園では担任3名で1歳児15名を見ていました。
配置基準でいくと18人の子どもを見られるはずですけど、定員は15名になっていて、余裕を持たせた状態でした。
こんな感じで、配置基準にプラスαした人員配置をしてる(あるいは子どもの数を少なくしている)園はあると思います。
でも、中には結構ギリギリの人員配置で保育をしている園もあるんですよね。
そんなギリギリな人員しかいない園では、慢性的な人手不足の状態になるのも当然です。
その分、保育士一人当たりの業務量はどうしても多くなっちゃいます。
そんな中で、保育士が体調を崩して休んだとしても、代わりに入ってくれる人員はいません。
そうなると、さらに保育士一人当たりの負担が重くなっていきます。
こんな人員不足は、さらなる負の連鎖を生み出します。
たとえば、
- 保育に余裕がなくなり職員はみんなイライラ。思いやりが持てず人間関係が悪くなる
- 午睡中もトイレ掃除、園庭の草むしりなど雑用に狩り出されて休憩時間はゼロ
- 子どもが帰ってからが本格的な事務仕事。でも全然終わらないので家に持ち帰る。結局ストレスためすぎて体を壊す
- 経験年数が浅いにもかかわらず、人がいないため主任級がやるような行事の司会をやらされる
といったこともあるんです。
こういった慢性的な人手不足な状態は、働く保育士にとってつらすぎる環境です。
2.人の入れ替わりが激しい
何とか人手はあるとしても、保育士の入れ替わりが激しいのも結構問題です。
入れ替わりが激しい、ということは、入ってきた保育士がすぐに辞めてしまうということ。
これは、保育士個人の問題というより、「長く定着して働きにくい問題を抱えている園」と言えるでしょうね。
たとえば、
- 園長がパワハラする
- 先輩保育士のいじめ、派閥争いがある
- 同僚保育士やパート保育士さんとの人間関係がうまくいかない
- 夜遅くまでの残業&持ち帰り仕事が当たり前
- 欲しいときに有給休暇が取れない、体調が悪くても休めない
- 仕事量が多いわりに給料が安すぎる
などですね。
勤め始めたはいいけど、こんな働きにくさを感じるとあまりにもつらすぎて、あっという間にストレスまみれです。
そのうち、体を壊して精神を病んでしまいます。
なので、「そうなる前に見切りをつけて転職する」あるいは、「ホントに体を壊して退職する」という人が次々に出てくるんでしょう。
そんな人の出入りが毎年のようにあるなら、「うちは人の出入りが激しい園 = ブラック園」と思って間違いないでしょう。
逆に、職場環境が良い園であれば、入ってきた保育士が心身を病むことなんてないし、長続きせずまた転職、なんてことにはならないはず。
もちろん、体力や精神力は人それぞれだとは思いますよ。
けど、退職や転職する人が毎年一定数いて、「はあ~、私だって辞めたいよ」なんて思っているなら、あなたの園、立派なブラック保育園ですよ。
3.休憩なしの長時間労働、休日出勤が当たり前
保育園は朝の7時台から夜の19時台、もっと遅いと20時台まで子どもを預かっていますよね。
保育時間が長いと、それだけで保育士は緊張を強いられますし、負担が大きくなります。
それでもちゃんと、シフトの時間で上がれれば問題ないんです。
が、「子どもたちが帰ってからが本格的な事務仕事」なんて園があるんです。
そう、これこそが恐るべし「保育園の長時間労働」なんです。
こんな園では、たとえ早番でもシフト通りの時間で帰れることはありません。
たとえば、朝の7時~16時までが早番の勤務時間だとしても、16時以降はずーっと事務仕事や作業のために残業しないといけないんです。
さらに、勤務時間内も、休憩なんて取れません。
子どもたちがお昼寝している時間でも、日誌を書いて、連絡帳を書いて、打ち合わせをして、行事の準備をして、製作の下準備をして、保育室の環境整備をして…。
結局、お茶一杯飲む暇も、ゆっくり座っている時間もありません。
そんなこんなでいたら、お昼寝の時間はあっという間に終了。
子どもたちが起きたら、また保育に入らないといけないんです。
そんな状態で毎日が残業、休日出勤が当たり前、振り替え休日もない、なんていうなら大問題です。
労働基準法では、
- 1日に8時間、1週間に40時間以上働かせてはならない
- 労働時間が6時間を超えるときは45分以上の、8時間を超えるときには1時間以上の休憩を与えなければならない
- 使用者は少なくとも毎週1日の休の休日4週間に4日以上の休日を与えなければならない
となっているんです。
これが守られていないなら、これはまさしくブラック保育園です。
4.有給休暇が取れない
有給休暇は労働者の立派な権利。
理由など言わずに、「すみませんが、この日、有休取らせていただきます」と伝えて取ったとしても、全く問題ないんです。
それに、2019年4月から労働基準法が改定され、年に10日以上の有給休暇を持つ場合は、年に5日以上の有給休暇を取らせる義務だってあるんですよね。
でも、ブラック保育園はそんなもの守りません。
有休を取りたいなんて言おうものなら、園長から睨まれてネチネチ嫌みを言われます。
- 「他の人だって取りたいけど、我慢してるよ!」
- 「こんなに忙しいのに、有休取りたいなんてよく言えるよね」
- 「人がいないのに、休まれると困るんだよね!」
いやいや、何度も言いますけど、有休は労働者の権利なんですから、それにいちいち嫌味を言われる筋合いはないんですよ。
それなのに、こんなふうに有給休暇を取りにくく圧をかけてくる園長がいる園って、やっぱりブラックですよね。
5.残業代が支払われない
「こんなに残って仕事してるのに、その分の残業代が出ない!」っていう園、ありますよね。
定時が過ぎても、事務仕事とか製作の下準備、行事の打ち合わせだとかで仕事してるのに、その分の残業代が支払われない、という状況です。
そもそもタイムカードがなくて、出退勤の管理は、出勤簿の押印で行っていることもあります。
でも、タイムカードがないと、どれぐらい残って仕事していたかなんて、把握できませんよね。
残業時間の把握をする意欲もないんだから、残業代を払うつもりもないんじゃないかな、って思っちゃいます。
ですが、労働基準法では、「1日に8時間、1週間に40時間以上働かせてはならない」とあります。
この時間を越えて労働する場合は、時間外労働として割増賃金(1.25倍)を払わなければならないことになっているんです。
でも、そのルールを破って、保育士に残業代を払わないわけです。
また、「みなし残業代」といって、給与の中に残業代を一定額含んで支払っている園もあります。
ただ、これもちょっと微妙なんです。
給料の中に含まれているみなし残業代の分の時間だけ、残業しているならいいんです。
でも、実際はもっと長い時間残業しているんじゃないでしょうか。
その場合、園側はみなし残業代に加えて、実際に残業した分の賃金を支払わないといけないんですよね。
あなたは、その分ちゃんと残業代もらってますか?
もし、「もう、みなし残業代で払っているから、これ以上は残業代なんか出せないよ」なんて言いながら、平気で残業させている園だとしたら、それはれっきとしたブラック園です。
6.園長が独裁的でパワハラする
「園長が独裁的で、パワハラをしてくる」なんていうことがあったら、これはかなり保育士にとっては厳しい状態。
たとえば、こんな感じのことをしていたら完全にパワハラ園長です。↓
- 「保育士に向いてないね」など、人格否定のような暴言を吐く
- 子どもの見ている前で叱る、ののしる
- 特定の保育士をえこひいき、他の保育士を虐げる
- 有給申請しても嫌味を言われて許可してもらえない
- 具合が悪くて「休みたい」と連絡すると、「それっていつ治るの?」
- 保育士の保育を否定し、自分の保育観を押し付けて従わせる
- 「手作りこそが子どもへの愛情でしょ?」「簡単に買って済まそうとしないで」なんて言って、玩具や製作の材料費を出してくれない
- 困ったことが起きても「そんなこと言われても…自分で何とかして」 と助けてくれない
こんな感じで、保育士を限界まで使おうとしていたり、精神的に追い込んだりしてくるんです。
本来、園長というのは、子どもたちはもちろん、そこで働く保育士を守る立場のはず。
上に立つ者として、部下のことをより大事にしていく姿勢が大事なのに、それができていないとなると、もうその園自体が病んでいきます。
そんなブラックな園からは、いち早く逃げるべきです。
7.人間関係が悪い
副園長や主任とか先輩保育士とかが意地悪で、人間関係が最悪! ってところもありますよね。
そういうのもブラック保育園にありがちな特徴です。
陰口、悪口、聞いていて気分が悪くなる内容を延々と聞かされて、肯定も否定もできないつらさ、味わったことないですか?
私はあります! そういった、なんだか自分の気持ちを押し込める日常ってホントにしんどいんです。
他にも、悪い噂をわざと流してその人を貶めたり、もっと直接的にいじめたりなど、人としてそんなことしていいの? ってこともやってしまうんですね。
たとえば、「こんな嫌な思いをさせられた!」って話を保育士の友だちからも聞いたことがあります。↓
- 「○○先生は仕事できないから、あの先生に聞いても無駄だよ」と忠告された
- 具合が悪くて休んだ先生に対して、「急に休まれてマジで困る!」とブチブチ言っているのを聞いた
- 子どもの前で厳しくしかり飛ばされ、子どもたちも思わず遊ぶ手を止めて唖然となる
- 年上の保育士には丁寧に接するのに、年下の保育士には無視や冷たい態度
- 機嫌の良し悪しでその日の対応が違うので、毎日顔色をうかがってしまう
- 「いつまでも突っ立ってないで自分で考えて動けないの?」「まだ覚えられないの?」と、威圧的で否定的な言葉を投げつけられる
- 出来て当たり前、ちょっとでもミスすればガンガンに叱られて、毎日あら探しされる
もしかして、あなた自身もこんなドロドロとした人間関係の中で疲れ切っていませんか?
無理やり我慢していると、そのうち健康を害してしまいます。
「出勤しようとすると頭痛や腹痛が起こる」「胃潰瘍になってしまう」といった体の異常だけでなく、「うつ病」「適応障害」など、心も病んでしまうんです。
人間関係が良ければ、日々の仕事のタイヘンさも多少なら乗り切れます。
逆に人間関係が悪いと、すべてが悪循環になって最悪人生まで狂うことに…。
なので、そんなブラックな園とは、いち早くおさらばしたいですよね!
8.保育の教材をポケットマネーで買っている
保育の中で必要な材料費を出してもらえず、自腹でそれらを用意している保育士の話もよく聞きます。
先輩保育士もそうしていると、「自分も同じようにしないといけないのかな」という気持ちになっちゃいますよね。
自分だけが毎回領収書をキッチリと提出するのが、まるで悪いコトみたいな感覚です。
でも、本当はそんなことはないんです。
教材費、材料費は保育上必要なお金で、これは園が負担すべきもの。
雇われている保育士が、雇い主である園のために自腹を切るなんてありえません。
あなたが我慢して材料費を負担しているのをいいことに、知らんぷりしている園なんて最低です。
材料費を請求してもイヤな顔されたり断られたり。それが嫌で我慢して自分で出している、なんてことないですか?
そんなあなたの園は、まさしくブラック保育園です。
ブラック保育園から抜け出すには?
「わ~、やっぱり私の園はブラックなんだ!((+_+))」と思ったあなた。
今気づけて良かったです!
そんな園からはいち早く抜け出しましょう。
自分を守るためです!
そのための考えられる方法は2つ。↓
- 労働環境改善を訴える
- 転職する
労働環境改善を訴える
一つ目は、「労働環境改善を訴える」という方法です。
ただ、これはなかなかハードルが高いです。
要は、変わりたいとも思っていない相手(ブラック保育園)に対して、変わってもらいたいわけなので、相当難しいです。
もし、あなた以外にも同じような思いを持つ保育士がいて、一緒に協力して園に訴えられるならまだいいです。
でも、園に訴え続けていくのも、かなりのエネルギーが必要なはず。
ただでさえブラック園で働いてヘトヘトなのに、労働環境を変えるための行動もするって、かなりの精神力と体力が必要です。
心からの固い意志が必要です。
でも、相手はブラック保育園、そう簡単に保育士の訴えに耳を貸すとは思えません。
そう簡単に、「すみませんでした。改善します」なんて受け入れないと思います。
それができないから、ブラック保育園なんです。
そうなると、同僚とタッグを組んで園に挑んだとしても、残念ですがムダに終わってしまう可能性の方が高いと思うんです。
転職する
もう一つの方法が、「転職する」です。
私としては、こっちの方をおすすめします。
同じ努力をするにしても、こっちの方が断然コスパがいいです。
なぜなら、保育園は星の数ほどあり、ホワイト園だって存在するからです。
園によって、また、そこで働く保育士がどんな人たちなのかによって、労働環境は全く違ってくるんですよ。
ただ、ブラック園で疲れ切ってしまうと、「きっと、どこの園も同じなんだ」「ホワイトな園なんてどこにもないんだ」なんて悲観的に思いがちです。
また、「転職するのは逃げ出すようで後ろめたい」とか、「無責任とか自分勝手とか責められるんじゃないか」などと思って、なかなか決心できないかもしれません。
でも、あなたにも職場を選ぶ権利があるんです。
どんな保育園でどんな人間関係の中で働くのか、どんな保育をしていくかは、自分で選んでいいんです。
ブラックな職場環境で我慢し続けて、心身ともに再起不能なダメージを負ってしまったら、あなたの人生までも狂ってしまいます。
ブラック保育園から抜け出すことは悪いことでもなんでもありません。
「子どもたちを見捨てていくようで…」「頑張っている他の同僚を置いて自分だけサッサと転職なんて…」って気持ちも必要ないです。
子どもたちは、新しい先生にはすぐ慣れるし、他の同僚もこの園が嫌なら転職すればいいんです。
転職するか残るかを選ぶのは、人それぞれの判断。
あなたは自分を守ることを第一に考えて行動してくださいね。
ぜひ、勇気を出して転職活動を始めてみて、いろいろな園があることを見てほしいし、知ってほしいと思います。
ブラック保育園の見分け方
転職するのなら、次はブラック保育園で働かくことがないように、「どう見分けたらいいのか?」が肝心ですよね。
まず、求人を見るときに気をつける点はこの2つ。↓
- 求人がいつも出ている園は要注意
- 給料が極端に高い求人は要注意
まず、一つ目の、「求人がいつも出ている園」は要注意です。
求人がいつも出ているということは、「常に人手不足な状態」だからです。
常に人手不足ということは、入職しても辞めていく人が多いということ。
つまり、「園の中になにかしらの問題があるのでは?」と考えられるわけです。
二つ目の「給料が極端に高い求人」というのも要注意。
一見、「えっ?お給料が高いんなら、いい園なんじゃ?」と思いがちですが、実はそれこそが危ない落とし穴。
たとえば、求人票のお給料を高く表示しておいて、「実は、それは経験●年以上の人の給料ね」と後から言うような、ズルいブラック保育園のやり方だったりするわけです。
あるいは、その高いお給料には「みなし残業代」が含まれているかもしれませんね。
もちろん、お給料がいいだけで、「すべての園がよくない」というわけではありませんが、ちょっと注意した方がよさそうです。
なので、転職する際には、園見学に行って保育の様子を見るなど、しっかりと情報を集めた方がいいですね。
ホワイト園をつかむための方法とは?
そうはいっても、自分でブラック保育園かどうかを見極めるなんて、実際にできるのか心配ですよね。
そんな保育士の方がホワイト園をつかみたいなら、保育士転職サイトを使って転職活動をしましょう。
保育士転職サイトは、扱っている求人(園)の内情をつかんでいるので、より具体的に園の情報を聞けます。
給料や残業時間、有給取得率など、自分では聞きにくいことも、保育士転職サイトのアドバイザーを通して情報収集ができるんです。
求人票に、「休みが取りやすいです!」「アットホームな職場です!」なんて言葉が書いてあってもどこまで本当かどうかわかりませんよね。
そんなふんわりした情報ではなくて、実態が知りたいはず。
たとえば、「年間休日120日」とか、「月の平均残業時間は5時間です」とか、具体的な園の状況が知りたいですよね。
そういったことなら、保育士転職サイトのアドバイザーに質問することで、あなたに代わって園に聞いてもらえます。
さらに、保育士転職サイトを使うと、あなたの希望に合った求人を、効率良く複数探してもらえるので、さまざまな園に応募できて面接や見学に行けます。
そうすることで、いろいろな園を見て比べられるので、あなたの園を見る目が養われていくんです。
反対に、自分一人で転職活動をしていると、そこまで複数の園にアプローチするのは難しいかも。
だって、求人票を見て、選んで、応募して、面接のアポイントを取って…なんてすべてを自分でやるのはやっぱり大変です。
そんな大変さが先に立ってしまうと、「あー、もうこの園でいいかな!」なんて、早まって転職を決めたくなっちゃうかも。
こうなると、ブラック園をつかみそうな危険な予感がします。
それなら、保育士転職サイトを使って、園の情報をたくさんもらってしっかり比べて、ホワイト園をつかめる確率を上げた方が断然いいですよね。
転職を決める前に…園見学のススメ!
そして、園の求人に応募する際には、園見学も同時に希望してくださいね。
なぜなら、園見学はその保育園の日常を垣間見られる、絶好のチャンスだから。
働いている保育士の表情、職員同士の言葉のやりとり、子どもへの対応など、いろいろなことがわかります。
「自分がここの園で働いたらどんな風になるだろう?」と想像しながら、よーく観察して下さいね。
園見学を希望したい場合は、保育士転職サイトのアドバイザーに、「この園の求人に応募したいんだけど、園見学はできますか?」と聞いてみましょう。
すると、アドバイザーが園に問い合わせてくれて、園見学の日程も組んでくれますよ。
そういった、園とのやりとりをアドバイザーがすべてやってくれるのも保育士転職サイトの便利なところ。
昼間、ケータイをいじる暇もなく保育や事務仕事に追われているわけですから、応募先の園と電話でやり取りなんて、したくてもできません。
だからこそ、そんな園見学の調整もアドバイザーにすべて任せて転職活動ができる、保育士転職サイトは使いやすいんです。
園見学で見るポイントは?
では、実際に園見学に行くことになった時に、見ておくべきポイントもお伝えしますね。
それは以下の5つ。↓
- タイムカードがあるか
- 担任やパートさんの人数は足りているか
- 職員の年齢層のバランスは良いか
- 園長や主任、担任など職員の言動をチェック
- 装飾や子どもの作品が凝っているか
タイムカードがあるかどうか
ちょっと前までは、保育園には、「出勤簿」というものがあって、朝出勤したらハンコを押す、という管理方法が多かったんじゃないでしょうか。
でも、それだとどのくらい残業したかの記録が残らないですよね。
なので、段々と保育園にもタイムカードが導入されてきて、保育士の出退勤や残業時間を把握しようとする動きはあります。
だったら、次に転職する園は、ちゃんとタイムカードで保育士の出退勤を記録して残業代に反映させてくれるところがいいですよね。
担任やパートさんの人数は足りているか
クラスの子どもの人数に対して、担任の保育士やパート保育士がどのくらい入っているかがわかると、人員不足でないかどうかがわかります。
もちろん、たまたまその日有休を取っていたり、遅番で出勤が遅くなっていたりして、人手が少なく見えることがあるかもしれません。
ですが、どこのクラスを見てみても、明らかに人が足りていないような状況だとすると、その園はブラックかもしれません。
「人員不足では…?」と気になった場合は、園見学が終わった後に保育士転職サイトのアドバイザーに質問してみたらいいと思います。
「○○園は、通常保育士一人に対して子どもが何人なのか」ということがわかると、実際に保育する時負担感がイメージできますよ。
職員の年齢層のバランスは良いか
やはり、若い人もベテランもいた方が、職員集団としてのバランスがいいですし、人間関係も広がります。
たとえば、「若い保育士ばかりでベテランがいない」なんていう園はよくあります。
若い保育士は安く雇えるし、園長の言う通りにもなりやすいしで、園にとっては都合が良く重宝されます。
逆にベテラン保育士は、経験豊かなので安心して保育を任せられるのですが、その分持論や主張あって、園としてはちょっと扱いにくい、ということもあります。
そんな園の思惑があり、「若い保育士が多くて、ベテランがいない」といった、バランスの悪い職員構成になってしまう園があります。
逆に、「ベテランばっかりで若い保育士がいない」というのもちょっと不安です。
もしかしたら、「若い保育士が入ってきても、もしかしたらベテランのお局様に意地悪されて辞めていく…」なんていう。コワーい人間関係があるかもしれないからです。
もちろん、すべてがこれに当てはまるわけではないと思いますが、年齢構成が偏っているように感じたら、保育士転職サイトに園の内情を聞いてみるといいと思います。
手の込んだ壁面装飾や子どもの製作が飾ってある
園見学に行くと保育室や廊下などに、壁面装飾や子どもの製作したものが飾ってあるのを目にすると思います。
その壁面装飾や子どもの作品が、「なかなか手が込んでいるなー」「作るの大変そう~」なんて見えたら、その園の保育士さんは残業や持ち帰り仕事を結構しているかも。
そんな装飾や作品を作るには、まずは図案を考え、それから実際に自分で作ったり子どもたちが製作するための下準備をしたりで、かなりの時間と労力が必要なはずです。
そうすると、とても園の勤務時間内にできるはずはないかな、と思います。
イヤでも長時間の残業や、持ち帰り仕事をするハメになるんじゃないかな、という予想ができるわけです。
なので、そんな時は保育士転職サイトのアドバイザーに、「この園の残業時間はどのくらいですか?」「持ち帰り仕事って多いんでしょうか?」などと、園見学終了後に聞いてみてください。
なかなか自分では聞きづらいことですが、アドバイザーが情報を集めてきてくれますよ。
まとめ
もし、あなたが今働いている園がブラックだと感じたら、これ以上我慢するのはやめてすぐにでも環境を変えましょう。
なぜなら、あなたの大切な人生の時間は限られているからです。
あなたのかけがえのない時間をブラック保育園に費やしてももったいないだけ。
あなたが納得のいく働き方ができる、望む保育ができる、そして温かな人間関係が築ける園で働くことに使いましょう。
それは、わがままでもないし身勝手でもありませんよ。
あなたを守ってあげられるのは、あなた自身なんですから、胸を張っていて大丈夫!
勇気を出してブラック保育園とはサヨナラしましょう!
そして、次こそあなたが自分らしくいられる場所で働いていきましょう。