こんにちは! 現役保育士はなえみです(転職でホワイト園に巡り会えました!→ プロフィールはこちら)。
保育士になって2年目に入ると、ひと通りの仕事がわかってきて少しは余裕が出てきますよね。
ですが、仕事上の悩みがよりはっきりとしたり深刻になったりする場合も多いんです。
たとえば、あなたも、
- 「今のつらい人間関係がずっと続くの…?」
- 「これからもこの保育方針に従ってやっていくなんてムリ」
- 「こんなに残業してるのに、お給料が安すぎるよ!」
なんていう悩みを抱えていませんか?
そんな気持ちでいたら、「これ以上この園で働いていていいのかな?」「転職するのもいいかもね」なんて思いますよね。
実際に私も、そんな風に考えるようになったのは、2年目に入ってからでしたよ。
今回は、今の園に不満を抱えている2年目の保育士の方に向けて、「2年目の保育士が抱えている悩み」「保育士2年目での転職はアリ?」について詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたが抱える悩みが整理されて、その解決方法として転職を考えるのも自然なことだと理解できますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
2年目の保育士が抱える4つの悩み
では、2年目の保育士が抱える悩みとはどのようなものなのでしょうか。
そして、1年目とはどのように違ってくるのでしょうか。
それは、以下の4つになります。
- 仕事へのプレッシャーがかかってくる
- 人間関係が相変わらずつらい
- 園の保育方針に共感できない
- 残業や持ち帰りの仕事が多く、給料が安い
では、一つずつ説明していきましょうね。
仕事へのプレッシャーがかかってくる
2年目になると、仕事へのプレッシャーが今まで以上にかかってきますよね。
なぜなら、職場の先輩たちから、「1年間働いてきたのだから、ひと通りの仕事はもうわかったよね」という見方をされてしまうからです。
ただ、2年目の保育士がそれほど仕事をわかっているかというと、実際にはそうでもないことが多いです。
1年間通して働いてきたとはいえ、ひとクラスしか担任していないので、他の年齢の保育はわかりません。
それに、行事も1年目は言われるがままバタバタと動いていただけなので、「無我夢中でわけがわからないまま終わってしまった」という方も多いと思います。
なので、「2年目に入った保育士は何でもわかっている」とか、「自信を持って新人保育士への指導ができる」ということでもないのです。
でも、あなたより先輩の保育士は、「もう2年目なんだから」とあなたに対して、「できて当たり前」と思って接してきます。
現場は常に忙しく余裕がないため、新人保育士には、「できるだけ早く1人前になって欲しい」と期待してしまうものなんですよ。
つまりそれこそが、2年目の保育士にはプレッシャーなんですよね。
もちろん、あなただって2年目であることを意識し頑張っているはずです。
でも、現実には先輩の期待通りにできないこともあるんです。
それなのに、「もう2年目なのにどうしてできないの?」「今まで何やってきたの?」「しっかりして!」などと責められたり嫌味を言われたりして、精神的につらくなってくるんですよね。
人間関係が相変わらずつらい
1年目から人間関係で辛い思いをした方は多いでしょう。
それが2年目になったからといって、よくなったわけではなく、「相変わらずつらい」という方も多いんです。
たとえば、
- 「やってもいない失敗を押し付けられる」
- 「理不尽に叱られる」
- 「無視されて、自分にだけ辛く当たられる」
なんてことがあり、2年目になっても相変わらずそれが続く場合があります。
そんなひどい態度をとる先輩保育士が異動も退職もせず、まだまだ一緒に働くのかと思うと、お先真っ暗な気分にになりますよね。
さらに、保育士2年目になると、新人として入ってきた1年目の保育士の指導をしなくてはならなくて、それに悩むことがあるんです。
たとえば、
- 「常に指示待ちの態度」
- 「何度も教えているのに覚えてくれない」
- 「アドバイスしてもムッとした表情で素直に聞いてくれない」
なんていうことはよくあります。
一つ上の先輩として、優しく丁寧に仕事を教えてあげたいと思うんですが、相手によっては、素直に受け取ってくれなかったり、やる気がなかったりするんですよね。
こんなふうに、2年目になると先輩保育士だけでなく後輩保育士との人間関係も難しくて、ストレスがたまってしまうんです。
園の保育方針に共感できない
2年目になると、園の保育方針に共感できない気持ちが強まります。
1年目のときは、園の保育方針について、漠然とした疑問を持っていたかもしれませんが、2年目になると、だんだんと周りが見えてきて、自分なりの判断基準ができてくるんですよね。
そうすると、「どう考えてもおかしい」「私のやりたい保育とは違う」などとはっきりとした違和感を覚えるようになります。
それは、先輩保育士の保育のやり方についても同じで、「こんなやり方でいいのかな」と思っていた見ていたことも、不満として大きく膨らんでいってしまうんですよね。
そして、違和感がはっきりすればするほど、「これからもずっとこのまま、この園でこの先輩と働いていくの⁈」なんて思い、苦しくなっていきます。
そう感じるのは、あなたも2年目になり、子ども達と毎日関わっていく中で理想の保育士像が見えてきたからだと思います。
違いを感じて思い悩むのは、あなたが保育士として成長した証でもあるんですよ。
しかし、今の職場であなたの思う保育ができない状態が続けば、このまま働き続けることに意味を感じられなくなってしまいます。
残業や持ち帰り仕事が多く、給料が安い
保育士には、「残業や持ち帰り仕事が多いわりに、給料が安い」という悩みは、けっこうありがちです。
あなたも1年目ということもあり、残業や持ち帰り仕事があっても、ある程度は仕方がないと思ってなんとか頑張ってきたことと思います。
しかし、2年目になっても残業の多さは変わらず、今後も改善される見通しはない、と思ったらどうでしょう。
「今でもこんなに残業して、休日だって家で仕事をしてプライベートを犠牲にしているのに…」と、我慢も限界に達してしまいます。
その上、2年目になっても昇給はほんのわずか、給料は安いままで残業代もつかないとなると、モチベーションが続きません。
残業がもう少し少ないか、もうちょっとお給料がいい園に転職したくなるのも当然ですよね。
今の園での未来が描けないなら、見切りをつけることも大事
このように、保育士2年目になると、1年目にはそれほど感じなかった違和感や不満がはっきりとしてきます。
この違和感や不満が、3年、4年…と勤め続けることで解消されるならいいんですが、とてもそんな未来は描けないのなら、今の園には見切りをつけてしまうことも大事です。
やはり、2年目になって少し余裕が出てきて、自分の保育への思いや理想の働き方がはっきりしてくると、違和感とか不満を感じやすいんですよね。
上でも述べたように、保育士2年目って、「新人ではない」けれど、かといって、「自信や余裕もそれほどない」という状態です。
本当に余裕が出てくるのは大体3~4年目からであって、今はその途中にいるのであれば、ここは踏ん張って続ける方がいいのかもしれません。
しかし、「2年目の悩みが今後解決しそうもない」「3年目以降続けるのはどう考えてもムリ」と思うのなら、2年目のうちに自分のキャリアをどう作っていくかを考えておくべきですね。
あなたの気持ちをしっかり見つめて!転職も選択肢の一つ
仕事への価値観は人それぞれ違います。
「同じ園で長く働き続けるのが良い」とか、「いろいろな園に行って経験を広げるのが良い」など考え方はさまざまです。
なので、良い悪いではなく、あなた自身の正直な気持ちを見極めることが大切です。
たとえば、大変なことは多いけれど、「今の悩みを乗り越えていきたい」「この園に勤めてキャリアを積みたい」という思いがあれば、仕事を続けて様子を見てもよいです。
また、「人間関係には恵まれている」「やりたい保育ができる」など、何か一つでも救いがあれば、今の園でも少しは希望をもって働けますよね。
あなたにとって、そのような支えになるものが今の園にあるかどうかを考えてみてください。
一方、「どう考えても何も救いがないし、今後今の園で自分らしく働ける未来が描けない」というのであれば、転職するのも選択肢の一つです。
「まだ2年目なんだから続けるべき」とか、「そんな悩みはどこに行ってもあるよ」と言われたとしても、無理やり納得する必要はありません。
そして、今の園にこだわる必要もありません。他にもたくさんの園があり、園のカラーはさまざまです。
あなたに合う園を探して転職し、再スタートを切ることも十分に可能です。自分の人生なのですから、自分の思いを大切にし、自分の責任で切り開いていきましょう。
ちなみに私の場合は、保育園に丸2年勤めてから転職しました。
それは、園長の保育方針に納得できないことが主な理由でした。
同期がいて仲は良く、悩みを話し合える環境でしたが、自分の今後のキャリアを考えた時に、今の園で3年以上働くのは時間がもったいないと思いました。
他の同期は、私が転職してもその園に勤め続けていましたから、それぞれが自分の価値観や思いに正直に行動していたのだと思います。
できれば丸2年勤めてから転職しよう
ただ、転職をする場合には、ひとつ注意点があります。
それは、「年度途中での退職は避け、できれば丸2年勤めてから転職しよう」ということです。
丸2年ということは、翌年3月、つまり年度末の退職となるので、進級時のクラス担任替えと共に自然に退職できますよね。
また、次に転職活動するとしても、「丸2年ちゃんと勤めた」という職歴になりアピールできますよね。
もちろん、本来は退職する時期は個人が自由に決めてOKです。年度途中だとしても、職場の就業規則に従って適切な時期に退職したいことを園長に告げればいいんです。
もし引き止められたとしても、それは園の都合なので、あなたはあなたの事情を説明して断ってもまったく問題ないんです。
ただ、保育園は年度でクラス担任を持ち運営しているので、どうしても年度途中の退職は中途半端であり、園としては大変困ります。
あなたが年度途中でクラス担任を降りた場合、そこには代わりの保育士を入れる必要がありますが、そう簡単に代わりが見つかるとは限りませんしね。
すると、その間同僚たちは自分の仕事に加えて、あなたの分の仕事も請け負わなければなりません。
なので、年度途中の退職は周りへの影響が大きくなりがちで、同僚からも良く思われず、風当たりが強くなることがあります。
つまり、「年度途中の円満退職は、もともと難しくキビシイもの」と割り切った上で、踏み切る必要があります。
もし、年度途中に退職すると、次の転職活動をするとき、応募先の採用担当者から疑問に思われます。
「年度途中に退職するなんて、よほどの理由があったのかな?」と思われて、退職理由を突っ込まれますよ。
採用担当者が納得できる退職理由をキチンと説明できれば良いですが、それができないと、「周りへの迷惑を考えられない人」「無責任な人」と思われてしまいます。
このように、年度途中の転職にはさまざまなリスクが考えられます。
なので、今の悩みとうまく付き合いながら何とか我慢しつつ、できれば丸2年勤めてから転職することが望ましいですね。
ただし、心身がつらいならすぐにでも転職しよう
以上のように、年度途中の転職は、リスクを十分に理解した上での決断が必要です。
ただ、あなたが今、体や心を病むほどにひどく悩んでいる場合は別です。
その状態で、丸2年勤め終えるまで転職を我慢するのはいけません。
たとえば、「夜寝られない」「食欲がない」「吐き気がする」などの体の変調が見られたり、「仕事のことを考えると涙が出てくる」「事故にあって死ねたら楽になると思う」などの精神的な苦痛があったりする場合です。
このような状態は、放っておくとうつ病などの精神疾患となり、簡単には治らなくなってしまいます。
「うつ病になったために仕事を休職し、最終的には退職。そして何年も治療しているのになかなか治らないため、再就職ができない」なんてケースだってあるんです。
そのようなことになるくらいなら、その前に転職して新しい環境で再スタートする方がいいはずですよね。
なので、この場合は年度途中で転職することをためらう必要はなく、自分自身を守ることを最優先にしましょう。
保育士はまじめで頑張り屋な性格の方が多く、無理をすることが多いです。
今、はっきりした自覚症状がなくても、自分は頑張りすぎていないか、ストレスがかかりすぎていないかどうかを客観的に判断してくださいね。
まとめ
2年目に入ってもなお、多くの悩みを抱え仕事への希望が持てない保育士の方は多いです。
もっと複雑で深い悩みを抱えている方や、「相談できる相手がいない」という方もいますよね。
そのような場合は、「保育士転職サイト」に相談してみてはどうでしょうか。
保育士転職のプロであるキャリアコンサルタントが、あなたの個人の事情を聞いた上で、あなたにとってより良い選択肢を提案してくれますよ。
多くの保育士の悩みを聞きいてきた立場だからこそ、あなたの悩みをわかってもらいやすいですし、そのような保育士が、どんな方法で悩みを解決してきたかも知っているはす。
ぜひ、話を聞いて有効活用しましょうね。
2年目まで働いてきたけど、3年目、4年目…と続けても、今後自分のキャリアの未来予想図が描けないとしたら、ちょっとここで立ち止まって考えてみましょう。
あなたの正直な気持ちを見つめて、なりたい自分の姿に近づくため、勇気を持って行動してくださいね。